【SPOT2】 天野タケル、笹田靖人とのコラボレーション

discord Yohji Yamamoto
“discord”は、山本耀司氏の哲学-未完成と非対称の美学-を象徴する。革新的なデザインで世界のモードシーンを牽引する山本氏が、ラグジュアリーアクセサリーの新しい価値観を提案。
03-6416-5418
www.yohjiyamamoto.co.jp/discord
通学中、自分のカバンに絵を描いていた。
ー これまでもさまざまなアーティストとコラボレーションしてきた〈discord Yohji Yamamoto〉ですが、そのアーカイブスの中から、天野タケル氏と笹田靖人氏2名の作品が集められました。
片桐:どれも手描きで、一点モノってことですよね? すごいな~。手にとって至近距離で見ると質感や細部の表現に見惚れますね。いっぽうで、陳列されているのを遠目に見ると、額に飾られた絵画作品にも見える。

ー ボックスを重ねた陳列ディスプレイが、奇しくもフレームのような役割を果たしてくれていますね。
片桐:僕も本当はこういうのやりたいんですよ。じつは学生時代、自分のカバンに通学中に絵を描いていたこともあるんです。でも難しくて、ぜんぜんうまくいかなかった。
ー 四角く平らな通常のキャンバスや紙に描くのとでは、やはり違うと。
片桐:色の塩梅とか、コラージュ感とか、すごいセンスですよ。後輩に馬喰町バンドっていうのがいるんですけど、彼らも服や靴や帽子、何にだって絵を描くんです。かっこいいんだよな~。でも、最近僕も自分の移動車をペイントしたんですよ。
ー そこには何を描かれたのですか?
片桐:縄文土器と土偶です(笑)
【SPOT3】 『PUEBCO Archive Market』

PUEBCO
東京は三宿にオフィスとショップを構え、国内外にファンを持つインテリアブランド〈プエブコ〉。価値がないとされた素材で人々に喜んでもらえるもの、それを適正な価格でつくることにものづくりの意味を見出している。
090-6512-0529
www.puebco.jp
※商品に限りがあり、売り切れ次第販売終了
なんかこの形、〇〇に見えるな。
ー 世界のマーケットやジャンクショップで見つけた〈プエブコ〉の原点とも言えるものたちが並びます。オフィスに眠っていたという古書やアートブックも、破格の値段で販売されていますよ!
片桐:古書をくりぬいて作られた小物入れや軍モノのやかんなど、わくわくするラインナップですね。

片桐:この古いレジスターなんかもすごい! 開けるたび、「チーン」って音が鳴るのがいいですね。ちゃんと鍵も閉まるみたいだし。
ー 片桐さんのご自宅にも、こういったサンプル品がたくさんありそうですね。
片桐:もはやゴミ屋敷ですよ(笑) ガチャガチャで買ったフィギュアとか、作ってないガンプラとか、作ったけど飾る場所がないガンプラとか、壊れたガンプラの入った箱とか…。
ー (笑)
片桐:粘土をやるようになってからは、余った絵の具、発泡スチロール、〈FOREVER 21〉で買ったバングル、……とにかくあらゆるものが6畳一間に溢れてます。
あ、こういう(マッシュルーム型の)ペーパーウェイトとかもおしゃれですね~。刷毛の形を模した虫眼鏡もありますよ。ほら!

ー やはり、こういったオブジェクトも気になりますか?
片桐:そうですね、素材感とか重さとか、つい気になって手にとっちゃます。で、「なんかこの形、〇〇に見えるな」とかって思いつくことがたまにある。でも、基本は大喜利が苦手なので、肝心のときになかなか思いつかなくて、いつも困り果ててます…。