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BACK TO BAG vol.1クリエイターに聞く、デイリーバッグの選び方。
MONTHLY JOURNAL OCT.2020

BACK TO BAG vol.1
クリエイターに聞く、デイリーバッグの選び方。

物を運ぶというだけでなく、ファッションアイテムの1つとして捉えられているバッグ。特に仕事用として毎日使うバッグは、服との組み合わせや、訪れる場所、運ぶ物によって、そのひとのライフスタイルを写す鏡のような存在でもあります。では、移動が多いクリエイター達は、デイリーに使うバッグをどのように選んでいるのか。異なる職種のクリエイター5名にその基準を聞いてきました。個性あふれるそれぞれの意見は、休日用バッグの参考にもどうぞ。

Creator 04 真舘晴子_The Wisely Brothers
ギターボーカル

PROFILE

真舘晴子

福井県出身、東京都育ち。2010年に高校の同級生で始めた3人組ガールズバンド「ワイズリーブラザーズ(The Wisely Brothers)」でギターボーカルを担当。2014年に初の全国流通盤『ファミリー・ミニ・ アルバム』を発表。2018年に日本コロムビアから発売したアルバム『YAK』でメジャーデビュー。映画好きで、音楽活動の他にコラムなども手がける。

色味や形で楽しむトートバッグの
魅力

Kanako Tomoto circle 38

ー バンド活動にあたってトートバッグを愛用されているんですね。

はい。バンドの練習やライブに行くにしても、スタジオの隅っこやアンプの上にバッグをポンって置くことが多いので、どうしても汚れてしまうんですよね。その点、トートバッグだったらガシガシ洗えるし、明るい色味のものだったら演奏後にどこにあるのかも見つけやすいんで、役に立つんですよ。

ー 今日は何個かトートバッグをお持ちいただきましたが、他の形は使わないんですか?

違う形のバッグも色々と探してみたんですけど、結局トートバッグに帰ってくるんです。だから「トートバッグという制約の中でどうバッグを楽しむか」ということを楽しみながらバッグを選んでいますね。

2019年に亡くなった映画監督アニエス・ヴァルダさんが代表を務める製作会社「シネタマリス」社特製のトートバッグ。
色味とイラストがキュート。

真舘さんの父、真舘嘉浩さんによる冊子「Johanna vol.01」のトートバッグ。

ギターケースはシンプルなノーブランド。いで たつひろさんのキーホルダーが逆に際立つ。

ー では、お持ちいただいたトートバッグについて教えてください。

最近よく使っているのが、グリーンの円形トートバッグです。バッグ作家のともとかなこさんがつくられたものなんのですが、丸いトートって珍しくないですか? 初めて見たときに不思議な印象があったんです。どうしてもトートバッグってチープな印象があると思うんですけど、これはお洒落だし洗練されているイメージがあって気に入って使っています。

ー 赤のものはどうですか?

赤いトートは『アニエス・ヴァルダをもっと知るための3本の映画』が上映された時、特典付前売鑑賞券に付属していたものです。真っ赤な色味のトートバッグってなかなかないんですよね。海外メーカーのボディを使用していると思うんですけど、色味もイラストも気に入って愛用しています。

ー もう1点はグラフィカルなデザインです。

ベージュのトートバッグは、グラフィックデザイナーの父が個展を開催した際に制作した冊子があって、そのマーチャンダイズ的なものかな? 父がデザインしたものって以前は恥ずかしくて使えなかったんですが、最近は大丈夫になりました(笑)。これはある日もらって、可愛くて気に入っているんです。

ー ギターケースの方はいかがでしょう?

普段、スタジオに行ったりするとき用のケースです。電車移動だったり歩いて移動するときは軽さ重視で、遠方やツアーにいく時はハードケースに入れ替えています。キーホルダーは好きなイラストレーター・いで たつひろさんの個展で見つけたものです。これも可愛いですよね!

ー トートバッグに比べて色味もデザインもすごくシンプルですね。

たしかに、トートバッグはボディの色が奇抜なものを選ぶことが多いですね。特に日本にはないヴィヴィッドな配色のある海外メーカーのものが好きで、そういうトートバッグがありそうなイベントにはよく足を運んでいるんです。

真舘さんにおすすめしたいバッグ

〈TEMBEA〉BAGUETTE TOTE[H42×W24.5×D13cm]¥10,500+TAX
(テンベア 03-3405-5278)

バゲットを入れるためにつくられた〈テンベア〉の定番トートは、長いものを入れても持ちやすい片側ハンドルと長めなフォルムが特徴です。そんなストーリー性は、『アニエスベー』という曲をつくったり、フランス映画好きだったりする真舘さんのお眼鏡にもかなうはず。丈夫なキャンバス地が馴染むころには、手放せないほど愛着が湧きそうです。新色のベージュ×グリーンは、汚れが目立ちにくくどこに置いてもOK。

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