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BACK TO BAG vol.1クリエイターに聞く、デイリーバッグの選び方。
MONTHLY JOURNAL OCT.2020

BACK TO BAG vol.1
クリエイターに聞く、デイリーバッグの選び方。

物を運ぶというだけでなく、ファッションアイテムの1つとして捉えられているバッグ。特に仕事用として毎日使うバッグは、服との組み合わせや、訪れる場所、運ぶ物によって、そのひとのライフスタイルを写す鏡のような存在でもあります。では、移動が多いクリエイター達は、デイリーに使うバッグをどのように選んでいるのか。異なる職種のクリエイター5名にその基準を聞いてきました。個性あふれるそれぞれの意見は、休日用バッグの参考にもどうぞ。

Creator 02 青野賢一_BEAMS クリエイティブディレクター、BEAMS RECORDSディレクター、DJ、ライター

PROFILE

青野賢一

東京都出身。大学在学中より「ビームス(BEAMS)」でアルバイトを始め、プレスなどの職種を経験。現在はクリエイティブディレクターと〈ビームス レコーズ(BEAMS RECORDS)〉のディレクターを兼務している。DJ、文筆家としての顔も持ち、活動のジャンルは多岐にわたる。

1.5時間ほどのDJプレイに
最適なサイズ感

TEMBEA × BEAMS RECORDS 別注レコードバックパック

ー このバッグについて教えてください。

ディレクターを務める〈ビームス レコーズ〉が〈テンベア(TEMBEA)〉に別注したものです。以前、DJ用にレコードを持ち運ぶバッグを探していた時期があったのですが、その際に〈テンベア〉の展示会でバックパックに出会ったんですよね。ちょっと変えればレコードを収納するのにちょうど良いサイズ感だと思ったので別注をかけました。数年前に発売して、いまも販売しているベストセラーモデルです。すごく活躍しているDJの方も購入してくださっていますよ。

ー どのあたりを別注したのでしょう。

変更を加えたのは主に高さですね。あとは全体的にサイズアップしています。レコードを入れた際、上部にヘッドフォンやカートリッジなどのDJ機材を収納できるのが現場の人間としては嬉しいんです。それと取り出し口がフルオープンタイプのファスナーになっているのもポイントですね。プレイ中もレコードの出し入れがしやすくて非常に便利です。

大きく開くのでレコードを出しやすい。レコードの上にはヘッドホンの姿が。

キャンバス生地は、使い込むことで柔らかな風合いに。ファスナーテープが隠れる仕様も◎。

サイズはH42×W33.5×D17cmと、大きめのバックパックくらいのサイズ感。

ー どのようなときにこのバッグを使用されていますか?

収納できるレコードの枚数を考えると大体1時間から1時間半くらいの現場に適しているんですよ。このサイズ感であれば電車移動でも問題ないですし、両手が空くのがいいんですよね。仕事後にDJをやるときには、仕事道具をトートバッグに入れて一緒に持ち歩いたりしています。

ー DJというとハードケースやキャリーのイメージもありますが使わないんですね。

ハードケースはもの自体が重たいですし、キャリーと一体型のバッグも苦手なんです。もっと長時間回すときは、このバッグよりも大きなレコード用じゃない一般的なナイロンバッグをキャリーに載せて運びますが、だいたい100枚で20キロを超えるぐらいあります。レコードのDJって肉体労働とも言えるんです。

ー では、バッグ選びの基準はどんなところにあるのでしょう。

バッグを選ぶ際に注目するのはデザイン性と使い勝手が良いかどうか。もののポテンシャルは身につける人の想像力に近いと思うので、機能性を満たしていれば何に使用してもいいと思っています。DJだからレコードバッグを選ばなきゃいけないという決まりはないですし。

ー 入れたいものが入り、気に入ったデザインであれば用途は関係ないと。

このバッグもレコードバッグとしてだけではなく、普通のバックパックとして使っても馴染むと思います。こういうスタンダードな色味のものであれば、普段の服装にも合わせやすいし、仕事のときも使える。それに、キャンバス地で頑丈に作られているので、長く愛着を持って使い続けられるんです。

青野さんにおすすめしたいバッグ

〈MYSTERY RANCH〉ビンドル[H37×W37×D23cm]各¥10,000+TAX
(エイアンドエフ 03-3209-7575)

レコードバッグにインスパイアされた〈ミステリーランチ(MYSTERY RANCH)〉の「ビンドル」は、レコードの移動に耐える丈夫な生地やシートベルトと同じ素材の太めのショルダーを採用。レコードバッグ然としないデザインのこのバッグなら、青野さんも気に入って貰えるのでは。休日やレコ屋巡りはもちろん、ブラックやグレーのカラーならスーツでのビジネスシーンにも使えそうです。硬めのポリキャンバス(左)や柔らかなドライワックス(右)など、素材も数種をラインナップ。

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