乗るならやっぱり、自分のアイデンティティと合うクルマがいい。
北澤さんの今後の活動に関して考えていることについて聞くと、こんな答えが返ってきました。
「いまは代理店業で、人のふんどしで勝負しているところもあるので、自分のブランドを立ち上げようと足を動かしています。考えているのは、六角レンチとか、いろんな機能がついた携帯用ツール。さまざまなブランドからそうしたアイテムはリリースされているんですが、いいものがないので、もう自分でつくっちゃおうということです。そのブランドを通して国内はもちろん、世界中のユーザーやショップと繋がったらもっとおもしろくなると思うんです」

「それと、マウンテンバイクに関する本も書きたいですね。この20年近く、それに関する専門的な本の出版がほとんどなかったんですよ。文化としてすこしでも成熟するために、そうした活動も必要だと思っています」

そうした自身の活動に必要なのがクルマ。北澤さんは「クルマはぼくにとって生活必需品ですね」と笑いながら話します。
「マウンテンバイクのイベントへ行くときや、こうしてコースへ遊びに来るときもクルマが必要です。だから仕事道具であり、半分は遊び道具でもありますよね。さっきも話したように、下手したらマウンテンバイクを漕いでいる時間よりもクルマに乗っている時間のほうが長いかもしれません。だからこそ、自分にフィットしたクルマを見つけるのが本当に大事だと思いますね」


「『カングー』はとにかく顔がいい。個人的にはやっぱり、デザインに個性のある欧州車に惹かれます。ブランドのポジション的にも身近な感じがしますよね。クルマってひとつの自己表現でもあると思うんです。とくにぼくは自営業で自分のブランドで仕事をしているので、やっぱり選ぶクルマも自分のアイデンティティと合うものに乗りたい。『カングー』はそうした自分の願望を叶えてくれるクルマだと思いますね」