PROFILE

セレクトショップ「エディフィス」でバイヤーを務めた後に独立。自身の活動を経て、2015年に「レショップ」を立ち上げる。2020年7月「レショップ渋谷店」をオープン。「IAC」のチェアマン。
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「ジャーナル スタンダード」でメンズの商品・店舗・PRなどを統括しているディレクター。
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「ジャーナル スタンダード」のレディースで、バイヤーからコンセプター、ビジュアルまでを担当。
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セレクトショップ「エディフィス」のバイヤーを経て、〈フィルメランジェ〉を設立。2012年にブランド〈サンカッケー〉を立ち上げ、2015年には〈ヤングアンドオルセン ザ ドライグッズストア〉を始動。
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小学校の教師を経て、大手ブランドなどのPRに。その後PR会社「にしのや」を設立。パンツブランド〈ニート〉を手がける。昨年、完全予約制の直営店「ニート ハウス」をオープン。
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ドメスティックブランドで生産管理を担当し、2018年から上質なニットを中心に、ユニセックスで展開するブランド〈ヨーク〉をスタート。
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「アルファ」代表。〈グラフペーパー〉、〈フレッシュサービス〉、「ヒビヤ セントラル マーケット」など、様々なブランド、ショップを手がけ、ファッション、カルチャーにまつわるあらゆる領域を手がけるクリエイティブディレクター。
「ジャーナル スタンダード」のスタンダードを再定義する。
ー みなさん、今日はお忙しいところありがとうございます。改めて目の前にすると、すごいメンバーですね(笑)。まずYouTubeにアップされた動画を見ていない方のために、今回のプロジェクトがスタートした経緯から教えてください。
松尾: 来年「ジャーナル スタンダード」が25周年を迎えます。長い歴史のなかでいろんなテイストを提案してきましたが、ここで原点回帰といいますか、自らのスタンダードを再定義しようと思いまして、「IAC」に相談したんです。アウトプットの形は、商品に限ったわけではなかったのですが、なにかアイデアをいただきたくて。
金子: 僕ら(IAC)としては、お客さんに、「ジャーナル スタンダード」の本質を伝えるなら、スタンダードなアイテムを作っていくべき、という提案をしました。でも、ただ洋服を作るだけじゃダメだなと思いまして。いろいろ考えた結果、自分のアイデンティティを持っているクリエイターと、「ジャーナル スタンダード」のメンバーで作っていくっていうのがベストという結論になりました。
高田: 毎月こちらが設定した3つのアイテムを、毎月違う4人のデザイナーやプロデューサーの方々に参加いただいて、制作していきます。
ー それにしてもYouTubeで企画会議の様子を公開するのは、斬新で面白いですよね。

金子: 文章で伝えるだけじゃなくて、一部始終を公開して、試行錯誤しているところから観てもらったほうが、お客さんも一緒になって「ジャーナル スタンダード」について考えてもらえると思ったんですよね。今回の企画で、様々なクリエイターのみなさんにご参加いただいたのは、その方がファッションに興味がある人にとって響きやすいというか、コンセプトを伝えやすいと思ったからなんです。
高田: 企画の裏側を動画で見せるのは、どこも今までやっていなかったので、面白いなと思いました。撮られているときは、緊張しましたけど(笑)。配信していくごとに、YouTubeを観ているという声を多方面からいただいたので、効果があったんだなと実感しています。
ー 今回参加したみなさんはいかがでしたか?
西野: 本当にカメラ回していいの? って、ずっと言っていましたね(笑)。
南: 途中から、撮られているの忘れてたけどね(笑)。いつも通りしゃべりすぎて、ヤバイって(笑)。
ー もちろん、本当にダメなところはカットしていますもんね?

南: 切ってないよね、結局? 「本当にダメなところは言ってください」ってメールが来たけど、冒頭の2分くらい確認してみたら、全部ダメでしょって(笑)。だけど、言ってもしょうがないからいいやって諦めた(笑)。
一同: (笑)
尾崎: 僕なんてスベったし、本当に使えないようなことも言いましたね(笑)。“ピー”って入っているから、エロいこと言ってるって勘違いされると思いましたけど、それはもう諦めました(笑)。
ー みなさん諦めたんですね(笑)。
寺田: 最初、なにも知らされずにここに来てみたら、カメラが何台もあって、ベイクルーズのスタッフもたくさんいて。本当になにも知らされていなかったんですよ(笑)。
西野: 上にまで、カメラいっぱいありましたもんね。
尾崎: いや、そんなになかったです(笑)。
金子: だいぶ盛りましたね(笑)。
南: 盛りすぎ(笑)。これくらいだったよ(笑)。
西野: まぁ、驚くくらい設置されてたってことで(笑)。
ー バラエティ番組のドッキリ企画みたいですね(笑)。アイテムを作るのは分かっていたけど、詳細は分かっていなかった、と。
南: リアルなリアクションですよ、あれは。なにコレ? って。
金子: 事前に伝えすぎないほうが、リアルなリアクションでいいじゃないですか(笑)。自然にやりとりしたかったし、前情報がないほうがリアルかと。
ー 動画はすごくスリリングでしたし、とにかく勇気のある、そして誠実な企画ですよね。こうした試みが「ジャーナル スタンダード」という大きな業態のなかで、受け入れられたこと自体がエポックメイキングだと思います。