PROFILE
1976年生まれ。群馬県出身。スタイリスト熊谷隆志氏に師事し、2001年に独立。ファッションメディアやブランドのルックブック、俳優、アーティストなど、幅広いスタイリングを手掛けている。アメカジを軸にしつつ、現代的な空気感を取り入れたコーディネートは、ファッション業界からの信頼も厚い。アメリカンカルチャーに造詣が深く、自身もサーフィンを趣味とする。
引き算で導く、白Tの洗練されたスタイル。

「このスタイリングでは、セットアップに合わせています。落ち感のあるリラックスしたセットアップは、今の気分にぴったり。その生地の厚さもカラーリングも、白Tに馴染みやすいです。足元はサンダルだけど、レザーなので外しすぎない、いい塩梅となりました」

〈ヘインズ〉「2P Japan Fit クルーネックTシャツ(2枚入り)」¥2,970(ONLINE STORE)

〈ヘインズ 〉「2P Japan Fit for HER スリーブレスTシャツ(2枚入り)」¥3,080(ONLINE STORE)
「女の子のほうは、スリーブレスTシャツに、短丈で薄い生地感のシャツを合わせて、シンプルに。淡いカラーでまとめているので、白のスリーブレスTシャツが溶け込みました。柔らかい印象のマニッシュなスタイルです」
ー 今回は、ヘインズ ジャパンフィットを使ってスタイリングを組んでいただきました。荒木さん自身も普段からよく着ますか?
荒木:着ますよ。1枚で着られるちょうどいい5.3オンスという厚さですし、シャツやスエットのインナーとしてレイヤードして裾からチラ見せすると、着こなしのワンポイントにもなる。今回、スタイリングしてみて本当に重宝できるTシャツだと再確認できました。
ー スエットやパーカーからインナーをのぞかせる幅って、悩みますよね。
荒木:そうなんです。出し過ぎると野暮ったく見えちゃう。でも、ヘインズ ジャパンフィットは、日本人の体型に合わせているだけあって、長すぎることはなく、ちょうどいいんです。
ー 今回のスタイリングで、意識した点はありますか?
荒木:白Tのコーディネートは、足し算しがちですけど、引き算でまとめたほうが、シンプルで洗練されるんではないでしょうか。今回、組ませてもらったスタイリングも、白Tのポテンシャルを引き出すために、引き算を中心に考えました。


ウィメンズは、2カラーアソートで展開されている、 Hanes Japan Fit for HERシリーズのスリーブレスTシャツを着用。「これはメンズでも展開してもらいたいくらい、いいカラーリングですね。この絶妙なトーンのスレイトブルーは、合わせやすくて万能な色合いだと思います。今、人気の白いパンツでTシャツの色味を際立たせ、シューズとベルトのブラウンで差し色をプラス。同色のブルーデニムに合わせてもかっこいいし、これにゆったりとしたサイジングのミリタリーシャツを羽織ってもいいと思います」

「シンプルで、さりげないコーディネートを意識しました。このカーゴパンツは、少しテーパードが効いていて、丈はやや短め。シアサッカー生地のように凹凸した素材感で、デザインが効いているから、白Tをサラッと合わせると、こなれた印象になります。白Tが際立つように、モノトーンでまとめています」


ー 白Tをコーディネートする際、気にするべきポイントは?
荒木:白Tを1枚でさらっと着る時は、だらしなく見えないようにするのが、なによりの注意点。だから、洒落感のあるアイテムを合わせたほうが、全体のバランスが整うと思います。ダメージが効いている古着のパンツと白Tシャツを合わせるのもかっこいいなと思うんですけど、ぼく自身はあまりそうしないんですよね。それがスタイルとして成立する人ならかっこいいですけど、いまのぼくの年齢なら、少し清潔感を出したくて。
ー 清潔感のあるアイテムといえば、白Tですね。
荒木:そうですね。〈ヘインズ〉は手頃な価格だから、ヨレる前に買い換えて、清潔感をキープし続けられますよね。オシャレ着として使い終わったら、着心地がいいので、部屋着にしてもいい。

「今季、サロペットやオーバーオールなどのオールインワンが人気です。そこにスリーブレスTシャツを合わせると、メリハリのあるシルエットに。アクセサリーは、これくらい控えめでもいいですし、多めに着用してもいいと思います」

「白Tとデニムパンツの組み合わせは鉄板です。ちょうどいい具合の加工が施された今季的なジャストサイズのデニムパンツを組み合わせてみました。デニムパンツは、太めのリジッドでもかっこいいですね。9分丈だったり、ロールアップしたりすれば、いまっぽい装いになると思います」
ー お財布に優しくて買い替えやすいのは、なによりです! 白TはプレーンなTシャツだけあって、アクセサリーの使い方も気になります。
荒木:気兼ねなく、サイズ違いを買いやすいですからね。例えば、XLの上にLサイズを着て、半袖2枚をレイヤードすると、奥行きのある着こなしも作れます。白のロンTの上に、大きめの白Tを重ねるのもかっこいいと思います。
ー 白Tのレイヤード、いいですね! 白TはプレーンなTシャツだけあって、アクセサリーの使い方も気になります。
荒木:どのアイテムをスタイリングの主役に選ぶか次第ですけど、全体のバランスを優先して考えるなら、主張が強すぎるアクセサリーより、さりげないほうが調和すると思います。
ー 荒木さんも普段からヘインズ ジャパンフィットを愛用しているそうですが、どんなところが魅力ですか?
荒木:暖かくなってきて久しぶりに袖を通して、やはり柔らかな風合いの気持ちよさと絶妙なフィット感です。きっと、定番の「3P赤パック」や「3P青パック」しか着たことない人なら、イメージが変わるんじゃないかな。

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