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比類なき新鋭セレクトショップ UNFOLLOWを紐解く3つの視点。
Unfollow the rules.

比類なき新鋭セレクトショップ
UNFOLLOWを紐解く3つの視点。

“追従しない”をコンセプトに掲げ、2017年に始動したセレクトショップ「アンフォロー(UNFOLLOW)」が、21SSシーズンから新たな舵を切りました。リブランディングを経て、その気高きコンセプトにいっそう磨きをかけながら、性別の垣根を越えて若者たちを中心に支持を得ているようです。その比類なき脈動は、フイナムでもおなじみ、「レショップ」や「ウィズム」といった「ベイクルーズ」グループきっての名ショップの黎明期を思わせます。そんな「アンフォロー」の素顔に迫るため、移転オープンした東京店へ。リブランディングのあらましから、オリジナルブランド〈フォル(FOLL)〉のデザイナーとスタイリスト髙橋ラムダさんとの対談、そして21SS最新アイテムを使ったスタイリングまで、3つの視点でショップを紐解きます。

  • Photo_Kyouhei Yamamoto
  • Text_Masahiro Kosaka(CORNELL)
  • Model_Kenta Sakamoto
  • Edit_Yuri Sudo

着た瞬間にたしかにわかる、モノのよさ。

ー シャツは全部で5タイプありますね。こちらもやはり、それぞれに違う生地が用いられていたりするのでしょうか?

平沢:3つは、ラグジュアリーブランドが使用する高級生地の試験反や残反を、生地問屋の社長さんから譲っていただきつくったものです。そのうちブルーのチェックとブラウンのストライプは、トーマスメイソンのものですね。

ー ディテールの特徴やこだわりは?

平沢:特徴的なのは、レディース並みの小さな襟と、細カンヌキで留めたポケット。とくにポケットにはすごくこだわりました。たっぷりと入る容量はありますが、カンヌキでビシッと留めているので、ぱっと見はポケットが付いていることに気づかないくらい品があります。

ー 先ほどのデニムパンツもそうですが、ことさらに主張しないディテールからは、さりげない迫力のようなものが漂いますね。

髙橋:ほんとだ、手をつっこんでも変に膨らんだり、シャツのシルエットが崩れたりしないですね。

平沢:前たての裏にシングルステッチで縫いこんで留めることで実現したデザインです。このシャツの縫製をお願いしたのは、40年間シャツひと筋でやっている工場さん。前たてを見てください。生地の柄に沿って針を落としてくれているので、ちょっと離れるとステッチが見えなくなりますよね。指示書で頼んでいないにも関わらず、そうした細かいところまでプライドを持って仕立ててくださいました。裾の縫製も、3センチの間に22回針が落ちる22針で仕立ててあって……。

髙橋:俺、そこまでマニアックなことわかんないっすよ!(笑)

一同:(笑)

髙橋:ただ、説明されると難しいけど、着た瞬間にたしかにかっこよさがわかるよね。ふだん自分がシャツを着るときには、基本的にボタンは全部閉めたいんですが、これは全部開けて背中を抜いて着るのも案外いいかもしれない。なんというか、単にシャツを一枚着ている感じがしないですよね。

平沢:ジャケット見えするというか。夏に冷房の効いている場所では羽織って、それ以外はポケットに物を入れて持ち運ぶくらいの、「着るカバン」のように考えてもらってもいいかもしれません。

INFORMATION

UNFOLLOW TOKYO

住所:東京都渋谷区神宮前5-10-7 5107ビル 1F・B1F
電話:03-3486-0906

UNFOLLOW OSAKA

住所:大阪府大阪市浪速区難波中 2-10-70 なんばパークス1F
電話:06-6635-5005

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