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比類なき新鋭セレクトショップ UNFOLLOWを紐解く3つの視点。
Unfollow the rules.

比類なき新鋭セレクトショップ
UNFOLLOWを紐解く3つの視点。

“追従しない”をコンセプトに掲げ、2017年に始動したセレクトショップ「アンフォロー(UNFOLLOW)」が、21SSシーズンから新たな舵を切りました。リブランディングを経て、その気高きコンセプトにいっそう磨きをかけながら、性別の垣根を越えて若者たちを中心に支持を得ているようです。その比類なき脈動は、フイナムでもおなじみ、「レショップ」や「ウィズム」といった「ベイクルーズ」グループきっての名ショップの黎明期を思わせます。そんな「アンフォロー」の素顔に迫るため、移転オープンした東京店へ。リブランディングのあらましから、オリジナルブランド〈フォル(FOLL)〉のデザイナーとスタイリスト髙橋ラムダさんとの対談、そして21SS最新アイテムを使ったスタイリングまで、3つの視点でショップを紐解きます。

  • Photo_Kyouhei Yamamoto
  • Text_Masahiro Kosaka(CORNELL)
  • Model_Kenta Sakamoto
  • Edit_Yuri Sudo

TOPIC 1. UNFOLLOWって、どんなショップ?

“追従しない”というコンセプトを掲げ、2017年に発足したセレクトショップ「アンフォロー」。世界各国から気鋭のブランドをセレクトすることで新しい価値を提案し、服好きの若者たちを中心に人気を博していた彼らは、21SSシーズンよりリブランディングを経て新たな舵を切りました。

ヴィンテージの家具や装飾があしらわれた店内に、国内外から集められた服たちが並ぶ。古着とセレクトが入り混じり、スパイシーかつ洗練された空気が流れている。

生まれ変わった彼らが新たに提案するのは、時代、年齢、性別といった既成概念にとらわれることのないスタイリング。同年1月に移転オープンした東京店には、シーズンテーマに沿ったセレクトアイテム、リブランディングと同時にスタートしたヴィンテージプロジェクト「UNFOUND」の古着、そして、オリジナルブランド〈FOLL〉のシーズンアイテムが並び、それら3つが相互作用しあいながら独自の世界観をかたちづくります。

なかでも“核”に由来する〈FOLL〉は、文字通り、ショップの中核を担います。つまり、ショップ全体として設けられたシーズンテーマを、とりわけ象徴的に体現する存在。50~60年代のヴィンテージアイテムの知見や背景が随所に散りばめられながらも、そのデザインは、デイリーに着られる現代の日常着にしっかりと着地しています。

21SSにおける〈FOLL〉のシーズンテーマは、“Western Military Academy”。1740~1970年代にじっさいに存在したというアメリカの軍事学校をとりまく生活様式が着想のもと。たとえばセーターの不足によって、防寒着としてのサーマルが普及したのもこの頃。学校の生徒たちのなかには、祖父に借りたシャツを着て通学していた者も少なくなかったのだといいます。

1階入り口近くにある螺旋階段をおりると、地下1階のフロアへ。コンクリート打ちっ放しの空間に、ソリッドな服がよく映える。

また、生地や縫製といった生産背景への凡百ならぬこだわりが詰め込まれてもいるのも、このブランドの大きな特徴。デザイナー自らが工場を探し、つくり手と顔を合わせながら一つひとつの洋服をつくっていくことをなによりもたっとび、“セレクトショップオリジナル”の常識を大きく覆す服づくりを実現しています。それはとりもなおさず、トレンドや売れ筋をことさら追い求めるのではなく、10年後にも捨てられないオーセンティックな洋服をつくりつづけていくため。

INFORMATION

UNFOLLOW TOKYO

住所:東京都渋谷区神宮前5-10-7 5107ビル 1F・B1F
電話:03-3486-0906

UNFOLLOW OSAKA

住所:大阪府大阪市浪速区難波中 2-10-70 なんばパークス1F
電話:06-6635-5005

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