普段履きにもOK! 着こなしのポイントは?
榎本: ところで、この「オーロラ」、価格は税込2万7500円。カーボンプレート非搭載のランニングシューズとしてはかなり高価ですが、そこはどう思いますか?
牧野: 捉え方次第じゃないでしょうか。「オーロラ」はランニングシューズとしてはもちろん、普段履きのファッションシューズとしてのポテンシャルも高いと思います。いわゆるメゾン系のハイブランドのスニーカーとデザイン面で相通じるところがあるというか。2万7500円という価格はランニングシューズとしては高いけれど、ハイブランドのスニーカーに比べたらむしろ手頃。そのうえ、ランニングシューズとしての性能も超優秀なわけですから。
榎本: ただ、デザインの個性が強いぶん、あわせる服装を選びそうな気も。おすすめのスタイリングは?
牧野: シューズにボリュームがあるので、細めのパンツにはあわせづらそう。太めのパンツの足元に持ってくるとバランスのいい着こなしになると思います。


山本: たしかに、今日ぼくがはいている太めのパンツや、牧野さんがはいているカーゴショーツと好相性ですね。ボリューム感のある「オーロラ」のハイテクなフォルムが引き立ちます。
榎本: それにしても、〈ブルックス〉がこのような前衛的なシューズを出してきたこと自体、かなり意外な感じがしたかな。いままでの〈ブルックス〉は真面目で実直、ランニングシューズとしての品質の高さは間違いないものの、ブランドとしてはやや地味なイメージがあったので。
山本: そういう意味では〈ブルックス〉の方向性がようやく見えてきた感じがしますね。この「オーロラ」はブランドとしての指針を示す重要なモデルになるんじゃないかな。ランニングシューズブランドとしてこれからどこを目指していくのか? 「オーロラ」を皮切りにどんなシューズを出してくるのか? 〈ブルックス〉の今後の展開にも大いに期待したいですね。

ブルックス「オーロラ」各¥27,500 左はウィメンズ(22.5〜26.0cm)、右はメンズ(25.0〜29.0cm) 2021年6月10日、ブルックス公式サイトおよび一部店舗にて限定発売