CASE 01 スエードとガムソールのミックスで、品の良さとカジュアルさが巧みに共存する。
PROFILE

兵庫県出身。ストリートスタイルが絶対的にサマになる、「BEAMS」の看板プレスのひとり。趣味のダンスが功を奏し、今年10月にDリーグ(日本発のプロダンスリーグ)所属のブレイキンチーム「KOSE8ROCKS」と「BEAMS」の協業を実現。チームウェアを製作し、自身もデザイナー・ディレクターとして参画。
Instagram:@takuya_hata

ー 秦さんは〈プーマ〉に対してどんな印象を抱いていますか?
秦:いろんなイメージがあるんですよ。陸上のレコードを塗り替えてきた選手がみんな〈プーマ〉のウェアやシューズを履いていて、記録を残してきたブランドというか。一方では音楽やダンスカルチャーとの結びつきも強く、守備範囲が広いブランドだなと。
ー 撮影中、「『PUMA SUEDE』は一番買い足しているシューズ」と仰っていましたね。
秦:ぼくが「PUMA SUEDE」をがっつりと履くようになったのは、ダンスをはじめてからなんです。大学に入ってからはじめたんですけど、サークルだけに飽き足らず、スクールにも通うようになって。「PUMA SUEDE」はB-BOYなどのOLD SCHOOLのダンサーにも愛されていた歴史があり、憧れのダンサーたちがみんな履いていたんですよ。これはダンサーあるあるなんですけど、その人のダンスはもちろん、ファッションも取り入れる風習みたいなものがあって、スニーカーはその象徴的アイテム。それで「PUMA SUEDE」を履くようになって、ルーツを調べていくうちにどんどん魅了されていったんです。


パッと見たときのかっこよさ、歴史の深さ、それに使い勝手の良さ。本当にすべてが揃ったアイテムですよね。どれだけかっこよくても、履き心地が悪いと履く機会はどんどん減っていくと思いますが、「PUMA SUEDE」は履くほどにスエード素材が足に馴染む。それに軽いし、アウトソールのグリップも抜群で、本当にぼくにフィットするアイテムなんです。
ー これまで何足くらい買い足したんですか?
秦:数えきれないほどに(笑)。毎日のように練習で履いていたし、街でも履いていたので、とにかく酷使していましたね(苦笑)。

「SUEDE CLASSIC+」
ー 今日は私物の「PUMA SUEDE」も持ってきてもらいました。
秦:かなり履き込んでいて、スエードの色も褪せてきたくらいがちょうどいい。付属のシューレースがファットレースだったので、それを通してます。むかしはそれが流行ってて、みんなファットレースに変えていましたね。
ー 独特のボリューム感がでますね。
秦:本来はシュッとしたシルエットなんですけど、シューレースを変えるだけでこれだけ見た目が変わるのもおもしろいですよね。

ー 最近はどんなシューズが気分ですか?
秦:自分はずっとローテク派なんですよ。ハイテクは旬があって、それが過ぎ去るとちょっと履きづらくなる。でも、ローテクは流行り廃りがないし、デザインがベーシックだから、どんな服にも合わせやすい。それに歴史が長いものは、うんちくを語れて「こういうストーリーがあって好き」と、履いている理由を明確に伝えられるんです。
ー 秦さんのインスタグラムを見ていると、キャンバス地よりも、スエード素材のスニーカーをよく履いている印象です。
秦:言われてみれば、たしかにそうかもしれませんね。スエードって見た目が上質だし、アイテムとしての佇まいがグンとよくなる。それに、キャンバスと比べると耐久性も高いですよね。そういう理由で、無意識的にスエードを選んでいるのかもしれません。

ー 今回履いていただいた「PUMA SUEDE GUM」はいかがでしたか?
秦:めちゃくちゃいいですね。スエード素材はもちろんですけど、ガムソールも好きなんです。カラーリングもドストライクで、まさに言うことなしです。
ー どこか革靴ぽい雰囲気もありますよね。
秦:そうですね。より上品な印象です。意外とこの組み合わせってなかったですよね? アッパーが黒だと、やっぱりホワイトソールかオールブラックになってしまうので。ガムソールとの組み合わせということで、品の良さとカジュアルさがバランスよく共存していますね。

ー コーディネートはどんなことを意識しましたか?
秦:アッパーのブラックに合わせて、黒を基調としたコーディネートにしました。だけど、ガムソールも活かしたくて、〈SSZ〉のブラウン系のチェックパンツを合わせているところもポイントですね。
ー 今後〈プーマ〉に期待することを教えてください。
秦:基本をこのまま大事に守って欲しいというか。これまで築いてきたブランドの礎みたいなものを変えずにいて欲しいんです。ブランドに根付いているコアな部分って、人の心にいちばん刺さるんですよね。ぼく自身、いいなと思うものはきちんとした背景があるものなので。ぼくがこんなこと言わなくてもブレないと思うんですけど(笑)、ファンとしてそれを願っています。そしてこれからも〈プーマ〉のシューズを愛用していきたいですね。