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FEATURE
ティンバークルーを知るための7つのこと。
Unravel TIMBER CREW

ティンバークルーを知るための7つのこと。

「古びた体育館のような」「ペンキが剥がれた感じに」「あえてノコ傷をつけて」…… インテリアデザイナーが求める床材のイメージを汲み取り、確かな技術とセンスでカタチにする建材屋「ティンバークルー(TIMBER CREW)」。その卓越した表現力を求め、さまざまなアパレル・飲食店が彼らに仕事を依頼しています。型にハマらないクリエイティブを生み出す裏には、社員証代わりに支給されるシルバーアクセサリーや社内に設置されたバースペースといった、従来の職人像とは一線を画す自由な社風があります。一見型破りなようで、手抜きや妥協を許さない木材のプロ集団。そんな「ティンバークルー」を紐解くための7つのキーワードが、彼らの工場にありました。

PROFILE

TIMBER CREW

調布市深大寺にある建材屋。特注色塗装やエイジング加工を得意とし、フローリング・突板(不燃仕様有り)・不燃木材を販売している。製造過程で生まれる端材を使用し自然の造形を活かしたプロダクトを制作する「TIMBER CREW PRODCTUS」や、造園・インドアグリーン・ディスプレイ・ランドスケープデザインを手がける「Tan」も展開。
timbercrew.co.jp

KEYWORDS_01 床も壁も天井も。絶妙なニュアンスを再現するエイジング加工。

そもそも「ティンバークルー」とは、なにをやっている会社なのか。端的にいえば、アパレルブランドや飲食店などの店舗、企業のオフィスなどの床、壁、天井をつくる建材屋。主なクライアントはインテリアデザイナーで、発注に沿った木材の加工を行うのが彼らの仕事です。

体育館のフローリングを再現した試作品。

たとえば、古い体育館のような古材を求めるクライアントがいた場合、必要な平米数を古材だけで揃えるのはコストも時間もかかるため、ほぼ不可能。そこで求められるのが、「ティンバークルー」の最も得意とするエイジング加工です。インテリアデザイナーのイメージを再現すべく、オリジナルの色調をつくったり、傷を付けたり、ときには思いもよらぬ手法を用いて木材を加工していきます。

もちろん、表現するのは色調だけではありません。ストレートタイプやヘリンボーン、パーケットなど、加工した床材の貼り方に変化を加えることで、クライアントのイメージする空間へと近づけます。

意外に思えるかもしれませんが、量産前のサンプル制作は、オーダーを受けた営業担当者の仕事。それをもとに、工場チームが加工作業に入ります。なぜ、営業がサンプル制作をするのか。通常であれば、実作業はすべて工場スタッフの領域という気がするのですが、この役割分担にはある理由があります。

「クライアントと直接話したスタッフがやるのが、一番ズレがないんです」と、営業の赤土さん。「工場から上がってきた木材が先方のイメージと異なっていれば、営業担当から修正を依頼することだってあります」

INFORMATION

TIMBER CREW

Instagram:@timber_crew
オフィシャルサイト

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