STYLE 1
黒のスウェットだからこそ
抜け感のあるセットアップが成立する。
PROFILE
フリープランナーとして様々な企業のコンサルタント、ディレクションをしつつ、自身もモデルとして活躍中。最近では、下北沢のカレーレストラン&ギャラリーである「SANZOU TOKYO」のディレクションに関わる等々、まさにジャンルレスに活動する。
Instagram : @taneichiakira
Instagram : @sanzoutokyo
ー 種市さんはこれまでに、何千何万ものウェアに袖を通してきたかと思いますが、〈チャンピオン〉にはどういったイメージを持っていますか?
自分は、「ビームス」に入る前から、質実剛健なアメリカブランドが好きでアメカジに洗礼を受けてきた時代を過ごしてきました。数々のアメリカブランドがある中でも、〈チャンピオン〉は当たり前のように知っていましたし、アメリカのオーセンティックなスポーツウェアとして際立っていましたね。
東京下町出身なので中学時代はよく上野に遊びに行って、普通に〈チャンピオン〉のTシャツを買ったりしていました。高校時代は私服OKの学校だったので、放課後に渋谷に行っては買い物して帰っていました。当然、〈チャンピオン〉もスウェット、Tシャツなど色々なアイテムを購入しましたよ。
ー モノを選ぶ選択肢の中に、〈チャンピオン〉が当然のように入っていた……と?
そうですね。「ビームス」に入る前、大学生ぐらいの頃からヴィンテージの良さに目覚めて、いわゆる“ランナーズタグ”とか“赤タグ・青タグ”というレアなものに食指が伸びて、集めていました。その頃から、ずっと〈チャンピオン〉を着続けていますね。
ー 本日最初のスタイリングは、90年代のクラシックフリースをベースにした9oz TERRY FLEECEのフーディとスウェットショートパンツを着用いただきました。着こなしのポイントを教えて下さい。
スウェットのフーディとロングレングスのパンツを合わせると、少し野暮ったくなってしまうので、春にちょうどいいスウェットショーツをチョイスして、セットアップに。カリフォルニアの空気感や都会っぽさを引き出しました。裏起毛で肌触りもよくて、いい着心地ですね。
ー スニーカーではなく、黒のブーツを選ぶことでより洗練された印象を受けました。
そうですね、カジュアルなんだけど黒で引き締めて大人っぽく仕上げた感じです。オールブラックのコーディネートでも〈チャンピオン〉のアイテムは、Cロゴがアクセントになっているので軽やかに見えますね。あとフードのヒモをハズすアレンジも加えていますが、フーディでは、このパターンをよくやります。
ー こなしが効いています。種市さんのファーストチャンピオンはどんなアイテムだったんですか?
『ビバリーヒルズコップ』のエディー・マーフィーが着ていたフーディだったり、『ロッキー』のシルベスタ・スタローンが着ていたスウェット上下に憧れた世代だったので、定かではないですが、おそらく、グレーの霜降りのフーディか、グレーのスウェットパンツが原体験だと思いますね。