日本から発信する、最新のバーバーカルチャー。

かつての床屋を現代的に、あるいはアメリカナイズドされた形態で昇華し、人気を獲得している昨今のバーバー事情。そのなかでも、リバイバルではなく、日本ならではの新しいバーバースタイルを発信するお店が続々と現れている。その筆頭が、原宿を本店に国内5店舗、つい先日にアメリカはL.A.にも進出した「ミスターブラザーズ・カットクラブ」だ。
理容師=バーバーという概念を覆し、美容師でありながらも本場のバーバースタイルを踏襲。タトゥーやヒップホップなどのカルチャーや、無骨で男らしいさまざまな要素が混濁したスタイルが好評を博し、2015年創業ながら世界から注目を集める人気店へと成長した。

店舗の特異性もさることながら、同店の魅力を語る上で欠かせないのが、個性豊かなスタイリスト陣。スケートカルチャーに傾倒しているスタッフもいれば、サーファーやバイカー、キャンパー、ミュージシャンなど、実にさまざまな趣味を持っている。
そんなスタッフたちには〈ショット〉の愛用者も多い。親和性さえ感じる「ミスターブラザーズ・カットクラブ」といえば、フェードスタイルや、ポマードを使用したクラシックな髪型を思い浮かべる人が多いだろう。たしかに間違いではないけれど、各自がしっかりとした個性を持っていることも大きな特徴なのだ。