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ノンネイティブとノーマティーディー。アメカジの伝統柄に、新しさと華を。

ノンネイティブとノーマティーディー。
アメカジの伝統柄に、新しさと華を。

41回目のコレクション「WEST」を展開中の〈ノンネイティブ(nonnative)〉。過去にもアメリカ西海岸とアメカジをモチーフに選んだことはありましたが、デザイナーの藤井隆行さんは今回、新たなチャレンジに取り組んでいます。それはテキスタイルデザインです。〈ノンネイティブ〉の柄ものといえば、春夏のアイテムに1875年から続くイギリスの「リバティ」社によるトラッドで華やかなテキスタイルを選んできました。ところが、今季はこれまでのルーティンを変更。新たなパートナーとして、野口真彩子さんと佐々木拓真さんによる〈ノーマティーディー(NOMA t.d.)〉を迎え、象徴的なアメカジ柄のアップデートに取り組んでいます〈ノンネイティブ〉と〈ノーマティーディー〉、意外な組み合わせかもしれませんが、実は藤井さんと野口さんは古くからの旧友なのです。美大エピソードからテキスタイルデザインまで、広く、深く、大いに語り合うファッション談話。

  • Photo_Masayuki Nakaya
  • Text_Shota Kato
  • Edit_Ryo Komuta

学生時代から続く、四半世紀以上の関係。

ー 〈ノンネイティブ〉と〈ノーマティーディー(以下ノーマ)〉の繋がりって知られているんですか?

藤井:あまり知られていないんじゃないかな。

野口:うん、知っている人はほぼいないと思う。

ー 遡るといつからの関係になるんですか?

藤井:ぼくが武蔵野美術大学(以下ムサビ)の二年生の頃だから96年かな。

野口:もう25年以上になるんだ。わたしは当時あったムサビの短大に入学していて。

藤井:ぼくが入学したときは裏原系のやつがいると言われていたみたいだけど(笑)、福岡からお洒落なやつがやってきたぞ、と。真彩子は〈ラベンハム〉を着て、〈トリッカーズ〉、〈ラッセルモカシン〉を履くみたいなファッションだった。今も昔も、なんとなく福岡っぽいファッションなんだよね。トラッドと古着が好きな感じが。

野口:〈ジョン スメドレー〉、〈セント ジェームス>、〈ピカデリー〉みたいな?

藤井:そうそう。当時のムサビにはそんなパッとみてわかるような服好きな人はいなかったし、ほとんどの人がラッパ型のズボンを履いていて、洋服の話をできる人はほぼいなかったよね。そんな風に向いている方向が違う人たちは結局集まってくるわけで。

野口:わたし、ムサビで藤井くんのファッションショーにモデルとして出たことがあったよね。

藤井:ほぼ古着をリメイクしただけのね。この前、掃除していたら当時の写真が出てきたよ。

野口:ムサビといえば美大だからみんな構築的なファッションを学んでいるのに、藤井くんだけ超リアルというか(笑)。わたしたち、毎週末に国分寺から原宿に通っていたよね。よく遊んでた。何年も会っていなくても、藤井くんとは普通に話せるんだよね。

藤井:そうだね。ファッション業界に入ってからの友達とは少し違うね。

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