ひとつのデザインに固執しないように、ジャンクな要素を加えた。
一方で、今回のコラボレートは「思いっきりポップにしたいと思った」と落合さんは語ります。
「カスタムできるのがすごくいいなと思って。それに加えてアクセサリーっぽさというか、ファッションのアクセントになるものをつくりたかった。それでグラデーションになったドットと幾何学模様をプリントして、ベルトループはカラフルになるようにしています。だけど、それだけだとひとつのデザインに固執しているなと思ったんで、なにかもうひとつジャンクな要素を加えたかったんですよ」


そうして落合さんが加えた“ジャンクな要素”。それは、現在6歳になる落合さんの息子さんが4歳の頃に描いたかわいらしいモンスターでした。
「ぼくはこの絵がすごく好きなんですよ。4歳の頃ってまだアニメも見ていなかったし、なんの影響も受けずに彼が頭の中で純粋につくりあげたモンスターなんです。この絵をはめ込むことで面白い化学反応が起こったんじゃないかと思いますね」
息子さんが描いたモンスターは、ライトを点けることで文字板に浮かび上がるような仕様に。可愛らしくもあり、どこかロマンチックなムードも感じるギミックです。
「子供の絵ってすごく魅力的だなと思って。全部で10匹くらいモンスターを描いていたんですけど、その中でもぼくがとくに好きな2つを選びました。片方には『レックレックアーヒーモンスター』っていう名前がついてて。可愛い名前ですよね(笑)。いまはもう6歳になって、いろんなキャラクターを知っちゃったから描けないんだけど、この絵は本当にピュアに生まれたものだから。それにライトを点けるとモンスターが現れるって、なんだか素敵じゃないですか」

そして、もうひとつ忘れてはならないのがカラーリング。スモークブルー、ライムイエロー、ホワイトの3色は、どんなことを意識してセレクトしたのでしょうか?
「スモークブルーはグローバルブランドとコラボレーションするときによく使う色で、ぼくにとっては特別な色なんですよ。ライムイエローはアクセントとして好きな色。あとはベーシックにホワイトかブラックだなと思ったんですけど、他の2色に合うのはホワイトかなと思ってバランスを取りました。ベルトループもあえて派手な色にしています。時計を腕に巻いたときに、ちょっとポイントになるように」