知ってると得をする、デザインの秘密。
店員さんが言うにはシルエットだけじゃなく、デザインも違っているらしい。ワイドは40年代のUSアーミー/チノトラウザーズをデザインソースにしていて、ストレートは50年代がベース。それぞれのディテールが反映されているから、ワイドの方はフロントポケットが斜めについていて、ストレートは身体に添うようにまっすぐなポケット。それにコインポケットの幅も全然違っている。
後ろ姿だって抜かりはない。ワイドはポケットが両玉縁でベルトループが細い。一方のストレートは片玉縁でベルトループが太い。言われてみてはじめて気づくことばかりだ。
ワイドのサイドシームはパッカリングが表に出ているダブル仕様。ストレートは巻き縫いになっていて、すっきりと落ち着いた見た目になっている。相当な服好きじゃなくちゃ気づかない違いだろうけど、ヴィンテージ好きなナナくんからすればこれ以上ない垂涎ポイント。
ナナくんがワイドもいいし、ストレートもいいと頭を抱えていると、買い物を終えた彼女がやってきた。「どっちがいいかな?」とナナくんが尋ねると、即答で「ストレート」と返ってきた。「こないだ買ったばかりのジャケットと合わせたら良さそう」とのこと。確かにそうだ! 最近は太いパンツばかり穿いていたけれど、今年は少しスマートなフォルムも気分だ。さすがは彼女、ナイスアドバイス!
その次の週末。ミカくんに〈ナナミカ 〉のパンツをおすすめしようと穿いて行ったら、まさかのアクシデント! ミカくんがコップに手をぶつけて、パンツに水がバシャッとかかってしまった。まぁでもいいか、カバーリングコアヤーンだから。きっとミカくんも乾くスピードに驚くはずだ。
…to be continued
#02 光電子®︎ウェア編
#03 光電子®︎アルファドライ編