Case 02:Yo Tanaka このアヴァンギャルドなデザインが、50年代に生まれたのは驚き。

PROFILE
大手セレクトショップで販売とPRを経験後、独立。現在はフリーランスのPRとして、さまざまなブランドのプロモーションはもちろん、ビジュアルのディレクションや、SNSの運用コンサルタントなど、PRにまつわるあらゆることを手がけている。
Instagram:
@yotanaka1109
ー田中さんは1日の中で大事にしている時間はありますか?
田中:働かない時間ですかね。ぼくは大手のセレクトショップに勤めた後、独立して1年くらい経ちました。フリーランスになったことで時間にゆとりが生まれて、働かない時間をつくることが逆に仕事に活きるなと感じるんです。1日の中で余白をつくることで、いろんなことを考える時間や、新しい領域にチャレンジする時間が生まれて、自分自身のスキルや仕事の精度の向上に繋がると感じていますね。だから、働かない時間をつくるっていうのがすごく大事なのかなと。
ー普段、時計はつけますか?
田中:ほとんど毎日つけますね。最近はスマホで時間を確認することも多いけど、やっぱりファッションの世界に長くいるので、嗜みとして腕時計というのは自分にとって必要なアイテムなんです。
ーどんな時計が好きですか?
田中:ヴィンテージの時計が好きですね。50年代のものが多いです。〈ハミルトン〉の時計も1本持っていました。ヴィンテージではないけれど、「ベンチュラ」を所有していました。


VENTURA
エルヴィス・プレスリーがつけていたことでも知られる「ベンチュラ」。つけ外しが簡単な蛇腹ベルトは、彼自身がカスタマイズしてつくり、それがやがて〈ハミルトン〉でも採用された。エルヴィスのフレキシブルなスタイルを象徴する1本。¥125,400
ー「ベンチュラ」に対して、どんなイメージを抱いていますか?
田中:アヴァンギャルドな印象で、これが50年代にデザインされたというのが驚きです。アメリカのミッドセンチュリーもそうですけど、デザインの変革が起こった時代に生まれた名品なのかなと。
ーこの時計をつけることによって気分に変化はありますか?
田中:もともとぼくが持っていたのはレザーベルトのものなんです。今回はじめて蛇腹のベルトの「ベンチュラ」をつけて、気軽につけたり外したりもしやすい。だからカジュアルに気がねなくつけられるのが魅力的に感じたし、どこかブレスレットのような感覚もあって、ファッション的にも使いやすいですね。
ーコーディネートで意識したことはありますか?
田中:ゴールドってすごく気品のあるカラーなので、ブラウンなどのクラシックな配色の服と合わせることでエレガントな雰囲気が際立つのかなと思いました。ぼくの先輩はストリートな格好に「ベンチュラ」を合わせたりしていて、そういうスタイリングにもすごくハマっていたのが印象的でした。そういう意味で幅広い着こなしに合う時計なんだなと思います。