145回の冬を乗り越えてきた古民家。
蒸溜所の建物は、しっかりとした梁の日本建築ではありますが、日本有数の豪雪地帯の冬を乗り越えてきただけあって、雪の重みで全体的に傾きがあったといいます。「壊して建て直したほうが早いという案もありましたけど、残した方が面白いんじゃないかと思ったんです。大変な道を選んでしまいましたが、残してリノベーションしてよかったですね。解体は自分と手伝いに来てくれる友人たちと一緒にやって、施工は雪のことを知らないとダメだから、地元の工務店さんにお願いしました。パートナーが建築資材の会社をやっているので、良いテスト資材が多くあったのに助けられましたね」


「梁や屋根をそのまま見せたかったんですけど、保健所の許可が下りないので建物内部に白木で箱を作りました。ハウス・イン・ハウスって呼んでいます」

エントランススペースにあるテーブルは瀬木さんのDIYによるもの。「昔から古い鉄脚とかを集めるのが好きなんです」

蒸溜所前のハーブ園で自家栽培されたオレンジバームなどのハーブ。採取されたさまざまなハーブがクラフトジンの味を決める。
