PROFILE

1971年、東京生まれ。高校時代の同級生である矢作兼と95年に「おぎやはぎ」を結成。大のメガネ好きで、ファッション好き。そして映画好きでもあり、偏頭痛持ちでもある。
PROFILE

都銀に勤めた後、大手メガネ販売会社を経て、1998年、東京・渋谷に「グローブスペックス」をオープン。2017年からイタリアの「MIDO」展で2年連続「BESTORE AWARD」を受賞。世界一の眼鏡店に選ばれる。
Instagram:@tetsuya_globespecs
メガネを捨てたり、捨てなかったり。
ーおぎさん、今日はジャージのセットアップですね。
小木:どうですか、これ? かっこよくないですか?
ーとてもお似合いです。
小木:妻は赤と青を持ってるの。
ーさすがに、それを着てスポーツをされたりはしないですよね?
小木:運動はしないですね。ただ、最近フットサルをはじめて。そのときはテニスの格好してやってます。
岡田:テニスの格好でフットサルですか?
小木:テニスの格好が好きで、ヘアバンドしたりしてるんすよ。なんだっけ、あのひと。…ボルグだ、ビヨン・ボルグ。

ーテニスといえば、岡田さんもテニスをかなり熱心にやってらっしゃいますよね。
岡田:そうですね。
小木:テニスってつらすぎません?
岡田:楽しいですよ。
小木:もうね、自分がいる場所から横に行かされたらおしまいなんですよ。自分が動かない位置で打つのはいいんですけど。
岡田:確かに走らされるのは結構つらいですね。
小木:どのくらいの頻度でやってんですか?
岡田:週3くらいですね。
小木:そんなにですか!?
岡田:そうなんです。フットサルはどのくらいの頻度でやってるんですか?
小木:そんな多くないですけどね。ラジオのスタッフたちとやってるんです。
岡田:でも、フットサルはテニスよりも走りそうですけど。
小木:走らないんすよ、サボれるんすよ。テニスってサボれないじゃないですか。相手に迷惑かけるじゃないですか、返さないと。それが結構しんどいですよね。相手に気を遣うというか。
ー小木さんが一生懸命走ってる姿って、あんまり想像できないですね。
小木:確かにそれは美学でもありますね。まず、全力疾走するひとが嫌いなんですよ(笑)。こうやって言っちゃうとね、いまの時代に合わないのかもしれないですけど。だからぼくもあんまり全力疾走したくないんすよ。

ーその偏見が、まさに小木さんらしさですよね。
小木:もう51歳なんで、そういうこと言ってると妻に怒られるんです。でもね、もう無理なんです。
ー(笑)。おふたりは、いつぶりの再会ですか?
岡田:そんな久しぶりでもないですよね?
小木:昨年の12月に「グローブスペックス」で会ってます。お直しに来て。
ー小木さんは「グローブスペックス」に頻繁に来られるんですか?
小木:頻繁には来てないですけど、なんだろう、メガネって、欲しいときにドンと欲しくなるんですよね。そんなときに来ますね。
ー最初の出会いはなんだったんでしょうか?
岡田:確か、展示会に来ていただいたんですよね。
小木:えっ、展示会でした?
岡田:普通にいらっしゃったんでしたっけ?
小木:そうですよ。確か、移転前のお店に普通に行ったはずですね。ぼくのスタイリストをやってる子と行って。2018年ぐらいでしたかね。

ー小木さんといえば、なんといってもメガネですけど、かなりの本数をお持ちですか?
小木:結構ありますよ。けど、メガネ屋さんの前で言うのはあれなんすけど、捨てちゃうんですよね。
ー捨てちゃうんですか!?
小木:メガネってしばらくかけないと、似合わなくなることありません? 長いこと使っていたメガネも、自分の中で似合なくなるときがくるんですよね。引っ越すタイミングでそういったメガネは捨てちゃいます。メガネ屋さんでこんな話をするのも本当に申し訳ないんですけどね。
岡田:似合わなくなるというか、トレンドの変化に合わせて自分の気分が変わるんですよね。
小木:なんでこんなメガネかけてたんだろうって、びっくりするときがあるんですよ。でも、10年くらい前に買ったメガネをまたかけて、妻に「これ似合わないよね?」って聞くと「いや、似合うよ」って言われたり。だからメガネって本当に分かんない。
岡田:同じ丸いメガネでも、10年前の丸ってサイズ感が違ったりもするんです。流れがやっぱりあって、それと違ったら違和感を感じますよね。
ーちなみに、小木さんがメガネを捨てることに関して、岡田さんはどう思います?
小木:いや、ホントとんでもない話なんですけどね(笑)。
岡田:やっぱり、ちょっとズキっとしますよ(笑)。
小木:ですよね。そりゃ、そうですよ。
岡田:ただ、バックグラウンドを聞くと、愛情があって持ってるメガネは取っておいて、そうじゃないのは捨てるっていうのは分からなくはないです。とはいえ、ズキっとしますね(笑)。
小木:本当、メガネ屋さんでする話じゃないですよ(笑)。