FEATURE
NEW TRAVELER’S STYLE Vol.02 YOUは何をバッグに詰めて旅へ?
MONTHLY JOURNAL MAR. 2023

NEW TRAVELER’S STYLE Vol.02
YOUは何をバッグに詰めて旅へ?

パンデミックの始まりとともに、お預けを食らっていた“旅”。それも3年のときを経て、ようやく元の状況に戻りつつあります。今回の特集では国内外を旅してきた4人の業界人に愛用のキャリーケースやバッグ、旅行に欠かせないアイテムについて聞いてみました。四者四様の旅行バッグの中には、旅を快適に楽しむヒントがぎゅうぎゅうに詰まっていました。

Traveler 01 : Yoshi クリエイティブな姿勢の裏にある必需品。

PROFILE

YOSHI
GR8 スペシャルプロジェクトマネージャー

国内外の300以上のブランドを取り扱うセレクトショップ「GR8」でバイイングを手掛ける。また名だたるブランドのプロモーション用スペシャルコンテンツの制作を行うなど、プロジェクトマネージャーも兼任する。韓国のファッションにも精通し、現地のブランドと強いパイプを持つ。
Instagram:@________yoshi

今回は撮影のため1個ですが、普段海外に行くときは必ずスーツケースを2個持って行くというYOSHIさん。スーツケースの片方には服、もう片方にはシューズをパンパンに詰めるそう。

「出張ではできるだけ同じ服を着たくないんです。というのも、ファッションウィークの場合は、ショーや展示会などで必ず取引先の方とお会いします。ぼくはやっぱりそのブランドの服を着るのが礼儀だと思います。急なアポがあった場合は、その場で着替えることもあるので、服は余分に持って行くし、2つ目のスーツケースに滞在日数分+アルファで、その着こなしに対応する靴も持って行きます。だからいつの間にか、スーツケース2個が自然になってしまいました。服を詰めるときは、アイテムごとに圧縮袋を使ってパッキングするのがマイルールです」

最近、取り引き先のブランドや親交の深いデザイナー、友人も多いことから韓国に行く機会が多く、昨年は9、10、11月と3ヵ月連続で行ったそうです。

「韓国のファッショニスタたちのパワーには驚かされますね。自分たちのルックやスタイルを画像や動画に残してバズらせるパワーや熱量が日本とはレベルが違う。そのクリエイティブな姿勢は見習わなきゃいけないと思います。正直いま、日本の市場だけだと何かをバズらせる状況がつくりにくくなっている。最近はいろいろな経験値から、一度海外で反響があったものを日本に逆輸入した方がバズらせやすいと思いました。海外に行って刺激を受け、インプットしたものを日本でも上手くアウトプットしていけるように、クリエイティブな姿勢を貫いていきたいですね」

〈99%IS-〉のスエットのセットアップとマスク
「移動中に着用するのが、このセットアップ。普段、仕事が休みの日もスエットを着ることはありますが、いつどこで誰に会うか分からないので、気を抜きたくないんです。だから、自宅のマンションの下にあるコンビニへ…なんてときでも、シワのついていないスエットに着替えたり(笑)。このパンツはシルエットがフレアになっていてきれいだし、フロントにポケットもついているので、機能的なんですよ。体調管理も大切なので、マスクも必ず持っています」

〈adidas Yeezy〉のサンダル
「海外に行くときは、家から履いていきます。これはもう2年ほど愛用中。空港の保安検査場でも靴を脱がなければいけなかったり、機内でもロングフライトだと靴は脱ぎたい。とにかく楽だし、履き心地は言わずもがな。サンダルはソールが薄いと服との相性がよくなかったりするので、バランス的にもこのボリューム感がちょうどいいんです。気に入りすぎて家のスリッパも、このサンダルにしました」

〈EASTPAK × ader error〉のバックパック
バックパックブランド〈イーストパック〉と韓国発のブランドとして人気の〈アーダーエラー〉のコラボアイテム。
「仕事柄メールをチェックしたりする機会が多く、ノートPCを持ち歩くので普段使いのバッグはバックパック一択。機内持ち込みもこれがちょうどいいですね。内側にもPCが入るスリーブポケットがあるし、カラビナで接続するポーチなんかも外付けできるので、荷物を小分けにできるのが便利。バックだけ目立つと着こなし的に使いまわしできないので、バックパックに求めるのは軽さと機能性。サイズが大きめのバッグは1つのブランドのものを長く使うことが多いです」

〈XLIM〉のミニショルダーバック
機内持ち込み用のバックパックとは打って変わって、出張先についたときの持ち歩き用にはコンパクトなバッグをチョイス。
「この〈エックスリム〉は韓国でもともとスタイリストをやっていた友人が立ち上げたブランド。最近のバッグはこのサイズ感のモノがあまりなくて…。スマホぐらいしか入らないサイズが多いのですが、ぼくはカメラやパスポートも入れたいので、この大きさがちょうどいい。ライニングはナイロンで内側にもしっかりポケットもあるので機能的です」

〈Olympus〉のコンパクトフィルムカメラ
「普段の生活のなかでも写真を撮る機会はたくさんあります。iPhoneのカメラは画質も良くてきれいに撮れるんですが、なんだか味気ない。でもフィルムカメラで撮ると、印象が全然違う仕上がりになるから面白いんですよね。特にカメラにこだわりがあるわけではないのですが、これはコンパクトで持ち歩きやすいし、友人におすすめされたので使っています。海外のショップに行ったとき、このカメラで友人たちを撮影したり、ラフに海外の風景を撮ったりして楽しんでいます」

無くてはならない仕事道具たち
「MacBookは資料を見たり、メールを確認したりするので必ず持って行きます。ぼくはかなり心配性なところがあるので、充電器とかAirPodsは2つずつ持って行きます。USBメモリには音楽が入っています。出先で急に『DJをやってくれ!』と頼まれることもあったりするので。遊ぶときはさすがにPCを持ち歩かないですが、このUSBさえあればいつでもDJできます。アイデアが浮かんだときはノートに書き留めておくと忘れないし、情報の整理ができるので重宝しています」

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