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FEATURE
たかがTシャツ、されどTシャツ。 10人のMY BEST Tシャツ。
MONTHLY JOURNAL JULY 2023

たかがTシャツ、されどTシャツ。
10人のMY BEST Tシャツ。

Tシャツほど着る人のスタイルが表れたり、その人だけのストーリーが込められたファッションアイテムはないかもしれません。旅先で手にしたものに、無地だからこそ素材やシルエットにこだわったり、憧れの先輩といっしょにつくったTシャツだったり。興味のない人からしたら、たかがTシャツかもしれません。でも、その人にとったらスペシャルなもので、ある意味“究極の自己満”なファッションアイテムとも言えるはず。10人が選ぶ今夏のお気に入りTシャツに込められた、そんなスペシャルなストーリーを聞きに行きました。

STYLE7.佐藤貴史

PROFILE

1987年生まれ、愛知県出身。新卒で「ビームス」に入社後、2017年より〈ビームスT〉バイヤーに。スケートブランドやHIP HOPアーティスト、気鋭のアーティストや作家など、さまざまな分野の才能と企画展やコラボレーションアイテムの制作を担当する一方で、企業案件や若手アーティストの発掘なども積極的に行う。
Instagram:@tkcsato1002

Tシャツはフレッシュじゃないと。

〈ビームスT〉のバイヤーとして、アーティストやブランドとのコラボなどを仕掛けている佐藤さん。やはり、Tシャツには並々ならぬこだわりがあるそう。

「Tシャツはピンピンでないと。会社の先輩たちが常にピシッとした無地Tを着ていて、大きな影響を受けましたね。少し前までは、毎月20枚ぐらい新品のTシャツを買って、1、2回着たら知人のスタイリストに渡してました。いつでもフレッシュなTシャツを着ていたいんです。この前〈ビームスT〉で、初のオリジナルボディの無地Tシャツをチームのみんなで制作したんですよ。昨年20周年を迎えた記念で、すごく思い入れが強くて、最近はこればかり着ています」

黒の無地Tの詰まったネックに映えるのが、佐藤さんのトレードマークとなっているゴールドのネックレス。ボリュームのあるものを1本という選択もあるけれど、細身でボリュームが控えめなものを数本着けると、大人な雰囲気もあるいいアクセントになってくれます。

オンラインでは、発売から数日で完売したというこのTシャツ。米国産コットンのオープンエンド糸を使用し、しっかりとした厚みの7.7オンスに仕上げています。

「Tシャツはオンス厚めで、首元が詰まってるのが好きですね。このTシャツは、あくまでプリント用のボディとして使うことが前提なので、脇を丸胴に仕上げてプリントの有効範囲を増やしたり、襟裏にはトンボのデザインを入れてアーティストさんのサインを入れられるようにしたり」

首回りを伸びにくいバインダーネックにするなど長く着れるポイントは押さえつつも、Tシャツはキャンバス、主役ではないのであくまで主張しないというのがこのTシャツの考え方。

「サイズはXSからXXLまでつくっているので、幅広い方に着てもらえるようにしていますし、気分で選んでみてもいいですね。ぼくも昔はダボっと着てたんですけど、最近はジャストめが多くなりましたね」

カラーはホワイト、ブラック、ネイビー、アッシュを基本色に、シーズン毎にシーズンカラーを2色チェンジするそうです。無地Tシャツの新たな選択肢として、試してみてはいかがでしょうか?

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