No.3 與賀田洋佑

PROFILE
原宿の古着屋で勤務後、独立してヴィンテージのディーラーとして活躍。2021年に自身のお店である「アストロロジーストア」を豪徳寺にオープン。アメリカ古着を中心としたラインナップだが、ユニークな小物類もついつい手に取って眺めてしまうようないい意味で隙のない構成が魅力。
Instagram:@astrology__store
新しいものなのにすごくクラシック。そのギャップがいい。
ー「アストロロジーストア」は、アウトドア系のものが多くラインナップしている印象です。
與賀田:そうかもしれません。コロナ禍で自転車通勤になって、自分自身も子供が生まれたりと、いろいろと生活が変わるタイミングだったんです。将来子供が大きくなったら釣りとか山登りが一緒にできたらいいなと考えたりして。もともと好きだったというのもありますが、それでアウトドア系のものを意識して見るようになりましたね。
ーその中でも意識して集めているものはあるんですか?
與賀田: 2000年前後くらいのものですね。オープンの頃から意識してその年代のものは集めていました。クラシックなものも好きなんですけど、デザイン的に新鮮に思えたのがその時代のアイテムで、機能的にもおもしろいものが多いんです。


デクスター・デニム・シャツ ¥17,600、ウーリッジ・セーター・カーディガン・デコイ ¥24,200(ともにエル・エル・ビーン カスタマーサービスセンター)
ー古着屋さんにとって〈エル・エル・ビーン〉はなじみのあるブランドだと思うんですが、與賀田さんはこのブランドに対してどんな印象を抱いていますか?
與賀田: むかしからすごい好きで、一時期めちゃくちゃ集めてました。それこそ家のなかが〈エル・エル・ビーン〉だらけになるくらい(笑)。アメリカへ行くとすごくたくさん出てくるんですよ。街にいるひとが〈エル・エル・ビーン〉のジャケットを着ていたりして、アウトドア系のブランドではあるけど、より大衆的というか、アメリカの一般家庭になじんでいる感じがすごくいいなって思って。懐が広いというか、いろんなものを柔軟につくっている印象がありますね。
ー「L.L.Bean Japan Edition」はご覧になられてどうでしたか?
與賀田: むかしのアイテムをサンプリングしながら、新しい服をつくっているのがおもしろいなぁと思いましたね。だけど随所に古着っぽいレトロなディテールがあったりして、ぼくとしても着やすいアイテムが多い印象です。

ー実際にデニムシャツとカーディガンを着られて、いかがでしょうか?
與賀田: カーディガンは古着でよくあるような特殊な編み方でつくられていて、古着好きとしてはそういうところにグッときました(笑)。デニムのシャツはカーディガンに合うかなと思ってセレクトしています。どちらも新しいものなのにすごくクラシックというか。そのギャップがいいですよね。
ーコーディネートのポイントはありますか?
與賀田: 「L.L.Bean Japan Edition」の服に、古着の〈エル・エル・ビーン〉のハットを合わせているところですかね(笑)。アメリカの日常的なコーディネートを意識してます。