「このバッグはゲームチェンジャーになる予感がする」

─こだわり抜いたアイテムがいよいよリリースされますが、どんな人たちに注目してほしいですか?
小川:特定の年齢層や性別といったデモグラフィック的な打ち出しをしたいとはあまり考えてないんです。どちらかというと趣味趣向にフィットするサイコグラフィック的な訴求をしていけたらと。
初代iPhoneを手に取った人たちのように、デザインが好きな人、ファッションが好きな人、テクノロジーが好きな人など、新しいものへの躊躇がなく探究心が強い、いわゆるアーリーアダプターに受け入れられたらうれしいですね。ブランドとしてはまず、最大公約数ではなく、最小公倍数に響くプロダクトになったらいいなという思いがあります。もちろん、そういった方でなくても、現在は多くの人がiPhoneを使っているように、いろいろな人たちにとって満足いただけるバッグです。

─リリースが楽しみですね。すごくはっきりしたコンセプトや狙いを持ったブランドですが、これからどんなふうに成長させていきたいですか?
小川:機能素材の「ミヤヴィエ」を活かしたバッグにいろいろな可能性を感じますし、ひょっとしたらさまざまな分野でゲームチェンジャーになるんじゃないかと思っているんです。例えば、重い荷物を持つキャンプやクライミングといったアウトドアやトラベルなどのジャンルでも活躍するかもしれないですね。
私一人で勝手なことは言えないですが(笑)、デザイナーとしては一つずつ段階を踏んで、バッグが必要とされるさまざまなジャンルに向けたプロダクトを見据えていきたいと思っています。今後も伝統的なものの持つ良さや手法から、最先端のデザイン、ハイテクノロジーに至るまで妥協せず取り入れ、進化し続けていきたいです。