新しいウールリッチの冬アウターと、4人の日常。

作野：ひと言で表すのが難しいんですけど、SNSにおけるマーケティングやコンサルタント業みたいなことなんです。打ち出したい物事に対して効果的な戦略を考えたり、アカウントの改善点を見つけて、それを修正したり。クライアントが持つアカウントに対して、総合的なディレクションを行なっているんです。

作野： ありとあらゆるSNSアカウントを日々チェックしています。それはアパレルに限らず、他業種も含めて。バズっていたりとか、フォロワー数の多いアカウントを研究しています。あとは積極的にアパレル以外の他業種の方々とお仕事をしたいと思っています。

作野： ぼくは今年で28歳になるんですが、ひと世代上の先輩や、さらにその上の世代の方々って、ファッションの掘り方や表現の仕方がとにかく深くてかっこいい。本当に太刀打ちできないなと思っていて。ぼくらは多趣味で、ゲームも好きだし、とにかく広く浅くなんですよ。だからとにかくいろんな世界に通じて、それをファッションに落とし込めたら、先輩たちが発想しなかったものを生み出せるんじゃないかと思っているんです。他業種の方々とお仕事をしていると、ファッションの世界の当たり前が通じない。それがすごく刺激的だし、ファッションの価値も感じてもらえるんです。

作野： 本当ですか？ ありがとうございます！ ドレスやトラッドの着こなしがすごく好きなんです。前職の「ユナイテッドアローズ&サンズ」もドレスをすごく大事にしているショップでした。そこで着こなしのいろはを教わって、そうした基本があるからこそ、遊びが活きてくるんだということを勉強しました。

作野： ダウンジャケットはカジュアルなアイテムなので、全体のバランスを意識しないといけない。全身で遊びすぎるとちょっと不安になっちゃうので（笑）、中にジャケットを合わせました。それもダウンに合うように、ドレスというよりもカジュアルな要素が強いものを選びました。色味もトーンを合わせて浮かないように意識しています。

作野： 〈ウールリッチ〉と〈エメ レオン ドレ〉がコラボしたときのコレクションのムードが大好きで、あの空気感を表現したくて東海岸のエッセンスを取り入れました。グローブは大好きな〈ジョンストンズ〉のカシミアのもので、色違いのものをたくさん持っているんです。今回はベージュのダウンに合わせてブラウンのものを選びました。

作野： 生地がすごくいいですね。「リモンタ」社のナイロンは上品な光沢があって、そこにモダンな雰囲気を感じました。だけどデザインはクラシックだから、今日みたいなトラッドな服にも合わせやすい。ぼくは冬場になるとコートを着ることが多いんですが、そんなぼくでも〈ウールリッチ〉のアウターは着やすいんです。どこか品があるというか、普遍的な感じがします。もちろん、がっつりとカジュアルに振ってもかっこいいし、その幅が魅力的だと思います。