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鰤岡力也に学ぶ、ショップデザインの極意。ウールリッチの新店の魅力はどこに?
WOOLRICH OUTDOOR LABEL DAIKANYAMA

鰤岡力也に学ぶ、ショップデザインの極意。ウールリッチの新店の魅力はどこに?

「神は細部に宿る」という言葉があります。徹底的にディテールにこだわることにより、つくられた作品は洗練され、多くのひとの心に残るという意味。これはファッションにおいても、ショップデザインにおいても同じことが言えそうです。この12月、東京・代官山にオープンした「ウールリッチ アウトドアレーベル ダイカンヤマ(WOOLRICH OUTDOOR LABEL DAIKANYAMA)」は、ウッドワークを得意とする「モーブレーワークス」の鰤岡力也さん渾身の作。木材をふんだんに使いつつ、見えない部分にもこだわったという店内を鰤岡さん本人に案内してもらいました。

居心地がいいけど、どこか現実とはかけ離れた空間。

店内には〈ウールリッチ〉や〈ウールリッチ アウトドアレーベル〉の服に加えて、〈エメ レオン ドレ〉とタッグを組んだアウターも。¥103,400

温かみ、落ち着き、そして高揚感。店内にいると感じられるそうしたムードは、細かなデザインの集積によって成立しています。それはすべて鰤岡さんの頭の中で描かれていたもの。案内を一通り終えた頃、こんなことを語っていたのが印象的でした。

「ぼくは店の内装や、家のインテリアなどを手掛けていますが、家と違って店舗は振り切ったことができるんです。ストアデザインの魅力ってそういうところにあると思うんです。日常では感じられない何かがやっぱりあって、居心地がいいんだけど、どこか現実とはかけ離れた空間にしたいと心がけています。それが買い物をしているときの高揚感に繋がればいいですね」

鰤岡さんが着るのは40年代と90年代のハンティングジャケットをミックスしてつくられた一着。¥68,200

都会という無機質な景色の中にある自然。「ウールリッチ アウトドアレーベル」がつくった「自然の温もりと街との共存」を具体化した店は、贅沢な空間でありながら、気持ちをリセットできる場所のようにも感じます。最後に鰤岡さんに「お客さんにどんなことを感じてほしいですか?」と尋ねると、こんな答えが返ってきました。

「ここは店の広さに対して置いてある服の数が少なくて、ゆっくり見れるし、本当に贅沢な時間を過ごせると思います。いろんなところに全力投球したし、見えないところにもこだわったので、訪れたひとに五感で感じてもらって、家に帰ったときに『あの店、なんだかよかったな』って思ってもらえたら嬉しいですね」

INFORMATION

WOOLRICH OUTDOOR LABEL DAIKANYAMA

住所:東京都渋谷区猿楽町19-4 CUBE代官山B棟
営業:11:00~20:00
電話:03-6416-5196
オフィシャルサイト

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