魅力的な本屋の在り方を体現している。
「ATELIER」への初訪問を終えた三田さん。どうやら気になるお店はもう1軒あるそうで、続いて紹介してくれたのは代田橋にある「バックパックブックス」というお店。というこで、早速「カングー」で向かいましょう。

「『バックパックブックス』の宮里さんは、ぼくが『BOOK TRUCK』を出店しているときに、遊びに来てくれたことがあったんです。そのときはお店をはじめる前後くらいの頃で、一緒にいろんな話をしたの覚えています。もともと出版社にいらしたという経歴もユニークだし、本屋をはじめるということで動向を気にしていたんですよ」

代田橋の駅から徒歩数十秒。周りには飲食や雑貨など、小商いのお店が並び、独自のコミュニティを形成しています。そうした町の景色の中で、ポツンと異彩を放つのが「バックパックブックス」。軒先には小説や雑誌、絵本や漫画など、さまざまなジャンルの古本が並び、道ゆく人の目を奪います。



「すごくDIY精神にあふれたお店ですよね。店構えからすごくいいなって思いました。奥に入ると、旅好きだという宮里さんの興味や関心がそのままセレクトに反映されていて、等身大な感じに親近感を覚えます。一方軒先には誰もが親しみやすい本も置いてあって、そうゆうバランス感覚というか、お店の姿勢がいいなってぼくは思うんですよ」

ここでも何冊か気になる本を手に取り、買い物を楽しむ三田さん。店主の宮里さんとの談話も大事な目的のひとつです。
「宮里さんの朴訥とした人柄がぼくは好きで、そのムードがお店にも表れている。魅力的な本屋の在り方を体現していて、すごくいいなと思いました。近くに来たら、また寄りたいですね」
