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シャッターはドラムの振動で。写真家・山谷佑介の新作がflotsam booksで販売開始です。

通常営業とはいかないまでも、自粛もだんだんと緩和されてきました。映画館や美術館にもひとが戻りはじめ、ショップでのイベントも増えています。とにかく第二波がこないことを祈るばかりです。

そして今回は、フイナムブログも書いてくれている東京・代田橋にある本屋「flotsam books」のイベントのご紹介。

『Doors』¥10,000+TAX

「flotsam books」と親交のある写真家・山谷佑介さんの写真集リリースに合わせて開催される本ポップアップですが、この写真集で山谷さんが用いている撮影方法がとにかく斜め上です。

どんな撮影方法かというと、まずは山谷さんが叩くドラムセットの周囲に複数台のカメラを設置します。そして、ドラムを叩いた振動をセンサーが感知すると強烈なストロボがたかれ山谷さん自身を写し出す。撮影された写真はPCを経由し複数台のプリンターから絶えずプリントアウトされます。下の映像でその様子を確認できます。

このパフォーマンスは2018年から行なっていて、2019年にはヨーロッパ6カ国を巡る1ヶ月間のツアーを敢行。全8回のパフォーマンスで、撮った枚数は3,563カット。今回の写真集には、パフォーマンスで撮影された写真のほか、都市から都市を移動する道中で切り取ったスナップショット、風景、 食事、ホテル、出会った人々が淡々と配置されています。山谷さんのインタビューも掲載されていて、とにかくてんこ盛り。

当初、この写真集はヨーロッパツアーの資金を集めるクラウドファンディングの支援者たちに配られましたが、コロナによる世界の分断を受け一般発売を決定。写真家の枠を超えた表現者としての山谷作品、ぜひ一読を。それでは最後に山谷さんのメッセージをどうぞ。

自由にクルマでヨーロッパを移動し、さまざまな場所で半裸の東洋人がパフォーマンスを繰り広げた、この一種ロードムービー、そしてドキュメンタリー的な写真集を、より多くの人々に見てもらい、懐かしさを伴う過去や、来たるべき未来に対して思いを巡らせてもらえたらと思います。

INFORMATION

Doors POP UP

会期:6月20日(土)、21日(日)
場所:flotsam books
住所:東京都杉並区和泉1丁目10-7
www.flotsambooks.com

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