アウトドア熱を加速させている要因のひとつとして、キャンプギアの爆発的な増加が挙げられます。
ブランドは日夜増え続け、アイテムは無数に細分化し、技術はどんどん進化しています。
いかに道具にこだわるか、そこにキャンパーたちは命を燃やすのです。
そんな彼らが集結する、年に一度の祭典があります。そう、それこそが「フィールドスタイル ジャンボリー(FIELDSTYLE JAMBOREE)」。春に開かれる予定でしたが、コロナの猛攻撃に遭い泣く泣く延期。11月の終わりに満を持して開催というわけです。
キャンパーたちの熱量に突き動かされ、フイナムもその様子を覗きに行ってきました。これぞという逸品を彼らに負けじとレポートします。
愛知国際展示場で開かれるこのイベントはいわゆる展示即売会。いろんなギアを見て買えるわけですが、出店ブース数が450以上とそんじょそこらのイベントの比じゃありません。
しかも、普段なら売り切れ御免で買えないアイテムや、まだ見ぬ原石ブランドなど、ギアマニア垂涎の品ばかり。
その筆頭が、ガレージブランド集団「M16」エリア。その人気ぶりは開催3日前から並びが出るほどです。
皆さんのお目当てはこの辺り。
お祭り感覚の賑わいにたっぷり詰まったアイデア商品と、わくわく感を煽る「M16」ブース。アイテムはウェブでも店舗でもなかなか買えないので、手に入れたくば、ウェブサイトやショップの巡回推奨です。
雰囲気変わって、シックなムードが漂うのは「パーヴェイヤーズ(Purveyors)」エリア。群馬の桐生に店を構える、旅とキャンプのセレクトショップが仲間たちと共に出張中です。
今回初出店で注目を浴びたのは、美しいデザインと破格の値段でキャンプ界に衝撃を走らせた〈ゼインアーツ(ZANE ARTS)〉。発売したばかりのペグケースは飛ぶように売れていきました。
この頃、キャンプ用の調味料がとにかく増えています。筆頭の「ほりにし」スパイスだけでなく、あんなものやこんなものまで。
なんだかんだ収納している時間の方が長いキャンプギア。コンテナ選びは大事にしたいところです。
いまの定番は〈ゴードンミラー(GORDON MILLER)〉でしょうか。シンプルながら今っぽいカラーだったり、スタッキングできたりするところがいいですね。
家での見え方も徹底的に追求するなら〈イキキ(IKIKI)〉がおすすめです。上質な木材を使ったコンテナは家具そのもの。重ねても美しいデザイン設計です。
キャンプの醍醐味は焚き火、ってことで焚き火台も無数に発見。とりわけよかったのは〈ズールーギア(zulu gear)〉の新作です。前作のテーブルとセットになった仕様はそのままに、サイズをひとまわり小さくして携行性が大幅アップ。ちょっと贅沢なソロキャンプ向けです。
みんながみんな、無骨なアイテム好きってわけでもありません。キャンプギアを柔らかく見せてくれるファブリックアイテムも人気の高いもののうちのひとつ。〈ジーアールエヌ アウトドア(grn outdoor)〉のガス缶カバーは、サイドポケットにキャップが入れられる気の利いた仕様です。
さて一旦屋外へ。フードトラックの出店やクルマメーカーの展示に加え、ボルダリング、セグウェイ、ゴーカートなどアクティビティがかなり盛り沢山です。親子連れが多いのも頷けます。
盛りに盛られた「フィールドスタイル ジャンボリー2021」。今年も大盛況でした。キャンパーでお買い物フリークなあなたは、次回参戦するべし。