アラーキーこと荒木経惟さんの愛弟子で、モノクロによる男性ヌードで知られる写真家の野村佐紀子さん。
「テートモダン」や「東京都写真美術館」など国内外の美術館に作品が収蔵されるなど多数の作品を生み出し、写真集を出版してきた約30年の写真家人生で撮り貯めてきた作品から選りすぐりの作品、約150点が展示される個展「海」が、2月11日（金）から野村さんの故郷・山口県下関市にある「下関市立美術館」で開催されます。
生まれ故郷で初の大規模個展ということで、代名詞ともいえる男性ヌード作品はもちろん、近年精力的に取り組んでいる供花（お供え花）の新作、下関で撮影してた未発表作など、初期から現在までの代表作が揃います。
作品は長辺が3メートルを超える大型の作品から、小型の作品まで大小さまざま。作品に合わせて変化のある構成となっています。幼少の頃から夕日を眺めては「美しいものが一番悲しい」と感じていたと言う野村さん。その感性を生で覗き見る、数少ないチャンスです。
今回の個展に際して、写真集『海 – 1967 2022 下関 東京』（B4変型、104ページ、予価3,000円）が「リトルモア」から発売される他、ゲストキュレーターとして参加した藤木洋介さん（Yosuke Fujiki Van Gogh、Roll）とのアーティストトーク、小説家の田中慎弥さんとのトークイベントも開催されます。写真家本人の口から想いを聞けるこのタイミングで、ぜひ訪れてみてください。
野村佐紀子 写真展「海」
会期：2月11日（金）〜3月27日（日）
場所：下関市立美術館
住所：山口県下関市長府黒門東町1-1
電話：083-245-4131
時間：9:30〜17:00（入館は16:30まで）
休館日：月曜日（3月21日のみ開館）
観覧料:一般 1,200円、大学生 960円（18才以下無料）
主催：下関市立美術館、毎日新聞社、tysテレビ山口
ゲストキュレーター：藤木洋介（Yosuke Fujiki Van Gogh）
助成：日本芸術文化振興基金
協賛：やまぐち文化プログラム、 山口県立下関南高等学校翠ヶ丘同窓会
協力：九州産業大学 芸術学部、写真弘社、山口県立下関南高等学校、山口県立下関南高等学校S61同窓会
野村佐紀子 × 藤木洋介（ゲストキュレーター） アーティストトーク
日時：2月11日（金・祝）13:30分〜（約1時間）
場所：講堂
定員：30名（要事前申し込み・先着順・無料 ※展覧会観覧受付が必要です）
野村佐紀子 × 田中慎弥（小説家） 対談イベント
日時：3月5日（土）18:00分〜（約1時間半）
場所：光庭
参加費：5,000円（特別展観覧、図録一冊含む）
定員：40名（要事前申し込み・先着順・無料 ※展覧会観覧受付が必要です）
副館長兼学芸課長 河野通考 講演会「野村佐紀子の写真について」
日時：3月13日（日）13:30分〜（約1時間）
場所：講堂
定員：30名（要事前申し込み・先着順・無料 ※展覧会観覧受付が必要です）
