フイナムでも何度かピックアップしてきたベルリンのユニセックスブランド〈ポリプロイド(POLYPLOID)〉。
おさらいですが、同ブランドはひとつの服のモデルに対し、異なる素材と色によるA、B、C、3つのカテゴリーに分けてコレクションを構築。奥行きにアプローチをかけることで、多面的にプロダクトが広がっていくことを期待しています。
これまでほぼホームページにアクセスすることでしかブランドの雰囲気を感じ取れませんでしたが、このたび実空間でのポップアップを開催します。
本日4月22日(金)から25日(月)の4日間、場所は東京・蔵前。昨年12月の開催以来、2回目のオープンとなる今回は、最新コレクションのアイテムが一堂に会します。
ちなみにコレクションは、ハンガリーの構成主義を代表する美術家、写真家のモホリ=ナジ・ラースローの作品にインスピレーションを得て制作されました。
ナジの製作方法は、ジオメトリックな造形を正確に配置し構成するというもの。ふしぎと〈ポリプロイド〉の服との向き合い方と親和性がありますよね。できあがった服は、まるで作品の一部分のピースであるかのようにも見えます。
チャコールやイエローなど、ナジの作品のカラーパレットに擬えながら、春夏らしくリネンやモヘアをなどの軽やかでドライな素材のアイテムが揃います。
そのほか、円い胸ポケットをあしらったアイテムも。こちらは作中のモチーフをアイデアとして取り入れたもので、プロダクトの小粋なアクセントとして効いています。
すべてのカテゴリ、アイテムを一覧できる機会だからこそ、ナジの作品からもたらされた服のディテールを近くで見れるうえ、全てのピースが揃うことでひとつの作品を成しているという仕掛けにも気づくことができるはずです。
そして、今回のポップアップストアで商品を購入した方には、限定のオリジナルノベルティバッグを数量限定でプレゼントするそう(なくなり次第終了)。
化学用語で “多倍数体” を意味するブランド名よろしく、実空間でのポップアップは、きっと人から人へ伝染し、さらなる広がりを見せていくことでしょう。