ポリプロイド秋冬コレクションのデリバリーが開始。テキスタイルデザイナー アニ・アルバースの名作を、独自の方程式で解釈しました。

ドイツ発のユニセックスブランド〈ポリプロイド（POLYPLOID）〉より22-23AWコレクションのお知らせが届きました。

そのブランド名が表すように、プロダクト展開を多面的に広げていくという実験的な服作りをしている彼ら。今シーズンはというとテキスタイルデザイナーのアニ・アルバースの作品からインスピレーションを受けたアイテムが勢揃いです。

20世紀を代表するテキスタイルアーティストの1人、アニ・アルバース（1899-1994）。ベルリンを拠点に、太古の織物から当時の最新ファブリックまで、幅広く探求をつづけ、見る者の心を掴むさまざまな作品をつくっていました。

そんな彼女の思想に共感する形で実現した今回の制作。数ある作品のなかでも、彼女が学生としてバウハウスに在籍していた頃に製作された幾何学モチーフで展開される作品群に注目をしました。

 
ネップを含んだツイード、ヘリンボーン、バックサテンやツイードウールのニットなど、クラシックなテキスタイルを採用する一方で、撥水ツイルやナイロン、高い機能性が付与されたテクニカルな素材も。相反する特徴を持つファブリックを対比して使用しました。

また、アニの初期の作品に影響を受け、ナチュラル、ブラウン、ブラック、アースカラーを中心としたカラーパレットに仕上げました。さらにアウトラインにおいても、アニの作品からのインスピレーションを受けて生まれた新型も製作。「OVERSIZE PARKA」は縦横の直線を用いたデザインに、「CAPE」は織物本来の姿を尊重し、長方形の織物に手を通して着用するシンプルな仕様にしました。

 
独自の方程式に則ったクリエイションに、異なる視点のアプローチを取り入れた今回。服やテキスタイルが持つ可能性は、〈ポリプロイド〉の手によってこれからも切り開かれていきそうです。

デリバリーは今週20日（土）より。