コロナも明け、以前と変わらない毎日を取り戻しつつある東京。飲食店も次々と新店をオープンさせる中、連日賑わいをみせているホットなスポットが、祐天寺に誕生しました。
それは、今年5月に祐天寺にオープンしたダイナー「アレイキャッツ(ALLEY CATS)」。「テツ」の愛称で親しまれているオーナーの園田哲也さんは、中目黒にあるハンバーガーの名店「ゴールデンブラウン」に14年勤めた後独立し、お店をオープンしました。
ダイナーというだけあって、メニューにはハンバーガーをはじめ、ブレックファストプレートやトーストなどのアメリカンフードがラインナップ。朝8時からオープンしていて、ちょっと早起きしたときや通勤前にもフラッと寄れちゃう。
朝から重い食べ物は、ちょっと。なんてひともご安心を。その食べ心地は見た目によらず軽やかで、朝ごはんにもちょうどいいんです。
実際にお店を覗いてみると、若いひとだけでなく、子供連れのファミリー、ペットを連れた地域のひとがいたり、客層はさまざま。オープンからたったの2ヶ月で、老若男女の心を掴む「アレイキャッツ」に込めたこだわりを、テツさんに聞いてきました。
PROFILE
中目黒にあるハンバーガーの名店「ゴールデンブラウン」に14年勤め独立し、2023年5月「アレイキャッツ」をオープン。現在はオーナーシェフとしてお店を切り盛りしている。
ーオープンから2ヶ月経ちましたが、いかがですか?
園田:ありがたいことに、オープンした頃は、友人や先輩、地域の方が来てくれることが多かったんですが、わざわざこの店を目がけて来てくれるお客さんも増えてきています。土日は暑い中、並んでくれたりとか。もちろん、暇なときもあるんですけどね(笑)。
ーテツさんはここをオープンする前、中目黒の「ゴールデンブラウン」で長らく勤めていたと聞きました。飲食業界に入って、どれくらい経ちますか?
園田:はっきり覚えてないけど、「ゴールデンブラウン」には13、14年くらいいたから、かれこれ15年くらいですね。飲食をはじめた当時から、いずれは自分の店を出したいっていう想いが心の中にはあって。
ー入ったきっかけはなんだったんですか?
園田:表参道店がオープンするタイミングだったかなあ。トリップスターが内装を担当してて、ナッツさんがペイントしてるっていうカルチャーが好きで、アルバイトで入りました。当時、なかなかそういうかっこいいところって多くはなくて。
ーテツさんが、改めて「ゴールデンブラウン」で働いてよかったなと思うこととは?
園田:人脈が広がったことです。スタッフやお客さんが友達を連れてきてくれて、広がっていきました。いまでも仲良くしてもらってるひとがたくさんいます。この店のオープンも、いろんな方の助けがあって実現したことだなとつくづく思いますね。
ー店員さんとお客さんで交流があるのは素敵なことですね。
園田:あそこはカウンターがあるから、お客さんとの距離が近い分意外と話せるんですよ。だから、ここもそんな感じの内装にしたくて。「ゴールデンブラウン」の内装を手がけた野村訓市さんにお願いしました。
ーモダンだけど、木の使い方とか、引き戸だったり。古き良きムードも漂っています。
園田:元の物件のよさはそのまま活かしました。最初からこれってのは決めずに、つくりながらどんどん決めてくスタイルだったのが今回面白かったなあ。
ー場所をここに決めた理由はありますか?
園田:とにかく、行き慣れた場所が良かったんです。それで元々ゆかりのあった祐天寺に決めました。駅近だけど1本入ったところで落ち着いた雰囲気だから、なんかいいんですよね。日当たりも良くて、天井も高いし。
ー朝ごはんをゆっくり食べるにはぴったりの空間ですね。こんな最適な場所、なかなか見つからなそう。。
園田:めちゃくちゃ時間をかけて、やっと見つけた場所でした。実は「ゴールデンブラウン」を辞めたとき、まだ物件が決まってなかったんです(笑)。でも、ここにして正解でした。
ー渋谷からのアクセスもいいですしね。なぜ、朝ごはんがやりたかったんですか?
園田:ぼく自身、頻繁に夜飲みに行くタイプでは無いんです。コロナになって特に行かなくなっちゃって。そうすると自動的に朝はゆっくりご飯を食べるから、そっちに時間とお金使いたいなって思いはじめたんです。それに、祐天寺って土地柄結構ファミリーが多いから、お母さんたちにも朝ゆっくりしてもらえるような場所になるといいなと思ったのがきっかけですね。
ーたしかに、都内で朝ゆっくりできるお店って少ないかもしれないですね。モーニングで人気のメニューはどれですか?
園田:ブレックファストプレートは人気ですね。元々、こういう1皿にギュッと詰め込んだメニューはずっとつくりたかったんですよ。
園田:でも、結構朝からハンバーガーを食べてくれるお客さんも多いんですよね。ほら、うちのハンバーガーってスマッシュバーガーだからすごく軽くて。
ースマッシュバーガーってなんですか?
園田:スマッシュバーガーっていうのは、粗挽き肉を鉄板に焼き付けたパティが挟まれたもので、肉々しい食感が特徴のハンバーガー。アメリカではスタンダードなんですけど、日本ではそんなに聞かないかもしれません。パティを焼くときに、しっかりスマッシュしてクリスピー感を出すようにしています。
ーだから、ハンバーガーなのにサクッと食べられると。ちなみに、この白いソースはなんですか?
園田:これは、ブルーチーズとマッシュルームのソースです。
ーブルーチーズ特有の香りが強すぎないから、食べやすいですね。ブルーチーズソースって、他ではあまり見ない気がします。
園田:そうかもしれないですね。ブルーチーズソースが入っていない、スタンダードな「スマッシュチーズバーガー」の方も人気です。
ーそのほか、人気のメニューはありますか?
園田:アボカドトーストかなあ。これは、メニューを考えるときに、知り合いの女の子たちに相談して「アボカドトースト食べたい!」って意見が多かったから、つくってみました。アボカドって色みもあっていいですよね。見栄えも考えて、どのメニューにも色はなるべく入れるようにしています。
ー周りの意見も柔軟に取り入れた、ていねいなお店づくりはつながりを大事にするテツさんだからこそ出来ることだと思います。
園田:どうしても、自分みたいな40のおっさんがひとりで考えるよりも…ね?(笑)
ースイーツにはヴィーガン焼き菓子で人気の「HOMECOMING」のものを取り扱っているんですね。
園田:前から好きで知っていたんですけど、ダメ元で卸せないか聞いてみたら、いいよっていってもらえたんです。ここらへんで取り扱ってる店が少ないから、それもすごくよかったなと思います。
ーいいですね。朝ごはんからおやつまで充実していて、お酒もあるから昼飲みもできちゃう。
園田:生ビールや割りもの、ナチュラルワインとビールも置いています。今日なんて朝から飲んでってくれたお客さんもいました(笑)。
ー最高じゃないですか。今後メニューを増やす予定は?
園田:考えてるんですけど、とりあえずまだ1人だからなあ。最近だと、グルテンフリーのパンをつくったのでこれから始める予定です。ハンバーガーはグルテンフリーのバンズに変更できるようになるから、小麦アレルギーの方でも食べられます。しかも、すごいうまいんですよ。
ーそれは楽しみです!今後「アレイキャッツ」はどんな店にしていきたいですか?
園田:やっぱり、職業や年齢とか関係なくいろんなひとが繋がっていけるような場所にしていきたいですね。ここをオープンしてからお客さんが来てくれるようになって、より一層強く思うようになりました。みんなで一緒にご飯を食べて楽しく過ごせる場所ってやっぱりいいじゃないですか。