A STYLIST JOURNAL
池田尚輝
スタイリスト
ハッスルにて坂井達志に師事。'05年渡米。帰国後現在はファッションを中心として様々なフィールドで活動。
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灰っぽいエクリュが美しい
2010.07.03
民藝に興味を持って調べていくと、室町時代の慶長の役の際、豊臣秀吉軍が朝鮮から優れ
た陶工達を連れて着た事実に出会います。その朝鮮の陶工達が各地で窯を開き、日本人が
その技術を学び、民藝として各地に根付いていったのです。豊臣秀吉にこれほど実感を持
って接したのは初めてだし、何故か豊臣秀吉が個人として感じられるような気もして嬉し
く思いました。こうなると千利休とかもいよいよ近いです・・
遅い情報で恐縮ですが、先日まで駒場の日本民藝館で開催されていた柳宗悦の蒐集した朝鮮陶磁の展覧会に
行ってきました。
17世紀末から19世紀後半の李王朝時代のものが中心。グレーっぽいエクリュというか
象牙のような色合いなが何とも・・fabulous.
一つ貰うとしたらどれにしようかな~?などと妄想しながら鑑賞。しかし現在の民藝はじ
め焼き物にも(自分にも買えるお値段でさえ)素晴らしいものは沢山あるので、そちらを
堪能したいと思います。この朝鮮陶磁の展示、メイン展としては終了してしまいました
が、次の「日本の染」展でも、別室にて数を絞って引き続き展示されるようですので、ご
興味のある方は是非。
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