DAY1 19:00 地場の食材で夜を深める。
日もすっかり暮れて辺りは真っ暗。デッキに出ると、ガスグリルの熱気が夜の冷たい空気をやわらかく押し返していました。食材は小田原「長谷川ジビエ精肉店」のジビエと、「西湘うみかぜふぁーむ」の野菜。塊肉をグリルに乗せると、すぐに脂が音を立てはじめます。そして、グラスに再び注がれる「GORA BREWERY」。3人の会話が、日中より大きくなっているのは気のせいじゃないはず。
ジビエは鹿肉。厳選された塊肉を、シンプルに塩と胡椒だけで焼きます。野菜は地元農家を中心とした季節もの。オリーブオイルとバルサミコ酢を合わせたひと皿が、思いのほか美味しかった。「バルサミコ酢のパワーもすごかったですけど、こういうロケーションだからこそ、塩と胡椒だけで食べる肉が一番美味しい」と谷田さんは笑います。
「ジビエってこんなに美味しいんや!って衝撃でした!」と原田さんは言います。その言葉に無言で頷く谷田さんと高橋さん。
これまで一緒に旅をすることがなかった3人。違う仕事、違うフィールド。でも自然の中に身を置くだけで、その差はいつの間にか消えていました。自転車のこと、山のこと、作りたいもののこと。話題は尽きません。そうして気づけば深夜に。1日目の夜は更けていくのでした。