山と向き合う、新たな趣味。
この日は三軒茶屋にあるカフェ「Swallow」へやってきた高嶺さん。ここはゆったりとした空間に身を委ねながら、スペシャルティコーヒーとベーグルサンドやスイーツ・焼き菓子を堪能できるお店です。朝はコーヒーとベーグルサンドのお得なモーニングセットを頼めるし、夜はナチュラルワインやクラフトビールを飲むことも。高嶺さんはコーヒーにエチオピアのウォッシュドを、ベーグルサンドはサラミピザをチョイスし、まったりとした時間を過ごします。
高嶺さんが街で過ごす休日は、この日のようにカフェに足を運んだり、日が暮れると飲みに出かけたりすることが多いそうですが、最近はインドア派になっているらしい。なぜなら、今年初めて挑戦する冒険の準備をしているから。
「7月末から1ヶ月間、仕事を休ませてもらって、アメリカでロング・ディスタンス・ハイキング(ロング・トレイル・ハイキング)に挑戦するんですよ。そのために、いま自分でテントやタープをD.I.Y.する練習していて。休日は全部それにあてています」
ロング・ディスタンス・ハイキングは、衣食住をバックパックに詰め込み、数週間から数ヶ月のあいだ自然のなかを歩くこと。アメリカには3大トレイルと呼ばれるハイカー憧れのルートが3つあり、高嶺さんはパシフィック・ノースウエスト・トレイル(PNT)に挑戦します。その距離は、東はモンタナ州のグレイシャー国立公園の大陸分水嶺から、太平洋に面したワシントン州のオリンピック国立公園までの約2,000km。
「その中でも、景色が1番きれいでハーコーな区間だけ歩こうと思っています。ベースキャンプをいくつか回りながら、しばらくそこに滞在する。湖の近くに泊まって、釣りもしたいですね。今回は距離の長さより、その場の濃さを味わいたいと思っています。ロングトレイルはおもしろいカルチャーで、変わったひとも多いんです」
「歩くっていう原始的な運動を突き詰めつつ、とにかく山を大切に思っているひとたちがやってるのがロング・ディスタンス・ハイキング。今回はそれがどういう世界なのか発見しに行ってきます」
ULハイキングやロング・ディスタンス・ハイキングには、MYOG(ミョグ)という文化があるんだとか。“Make Your Own Gear”の頭文字をとったもので、要はギアを自作するってこと。いま高嶺さんは、PNTで使用するギアの制作に休日を費やしているのです。高嶺さんがミシンに触るのは、小学校の家庭科の授業が最後。ほぼ初めてに近い感覚で縫製を楽しんでいるみたい。
「めっちゃおもしろいですよ。生地に詳しくなったし、ちょっとずつ上達していると思う。ミシンを始めてから、世の中にある服のやばさに気づきましたよ。こんなむずいことしてんの!? って」
現在はテントとタープを製作中で、フロアレスのシェルターでPNTに挑む予定。新たな趣味から生地と縫製を学び、さらなる発展を目論んでいるようです。
「テントやタープにはシルポリっていう生地を使っているんですけど、それで服を作ってみようと思っています。だから、次の〈メトロポリスフィッシング〉は“山”をテーマにしました」
あっというまに月日が迫る、PNTの旅。MYOGを進めなくちゃいけないし、長距離を歩くためには体力以上に精神力も鍛えなくちゃいけない。「もう、のんびりしてらんない」と話しますが、彼の魅力であるユルい雰囲気が、その言葉を不思議と深刻に感じさせません。
久しぶりに作業をしない休日の午前。初夏らしい心地いい気候に誘われるがまま、「Swallow」の付近をぶらっと散歩に。パンツは「アベントレイル サンダル」とカラーリングを合わせ、チェックシャツで軽やかに味付け。この季節から休日は、サンダルばかり履いていると話します。
「足元にこういうカラーリングを選んだことがなかったけど、かなりいいですね。柔らかくて、コーディネートしやすい色だと思います。いつも履いているサンダルはビーサンなんですよ。ビーサンって、少しだらしなく見えちゃうと思うんです。でも『アベントレイル サンダル』は、全然そう見えないからいいですね。デイリーユースにぴったり。そして、山を走れるっていうのが、めっちゃいい。アウトドア好きにおすすめの1足です」
1984年に、グランドキャニオンのリバーガイドが、アンクルストラップを搭載したビーチサンダルを考案したのが〈テバ〉のルーツ。アドベンチャー精神からインスパイアされた機能的な〈テバ〉のフットウエアは、高嶺さんによく似合います。トレイルランニングや釣りのアウトドアから日常まで、高嶺さんのライフスタイルを「アベントレイル サンダル」が心地よくサポートしてくれることでしょう。