自転車をつくる仕事は、意外とよく歩く。
Kaito(Flame Builder)
NJS認定ブランド〈ストレイトス(STRATOS)〉で、競輪用自転車のフレームを手がけるKaitoさん。フレームビルダーを志したのは、18 歳頃にけがをして、一度挫折を経験したことがきっかけでした。
地元の大阪を離れ、渋谷にある東京サイクルデザイン専門学校へ。卒業後は同校で2年間教員を務め、現在の仕事に就きました。
「バラバラのパイプを削ったり、溶接したりして、フレームの形になった瞬間は、毎日やっていてもテンションが上がります。実際に乗った選手から『よかった』と言ってもらえたり、レースでいい結果が出たりするのもうれしいですね」
工場では溶接や金属加工、自転車の組み立てなど、さまざまな作業を行います。工場内を歩き回り、立ったり座ったりを繰り返すから、仕事で履く靴はタフでありながら軽いものが理想。この日履いた一足にも、見た目以上の軽さとしっかりとしたつくりを感じたそう。
「気兼ねなく使えるし、履きつぶしてもかっこよさそう。くたくたになっても様になりそうなデザインがいいですね」
普段から自転車に乗ることが多く、ワークパンツにシャツといった、動きやすくタフな洋服がそのまま作業着になります。レトロな表情を持つ今回の一足も、違和感なくなじんでいました。フレームビルダーという仕事を、いつか多くのひとが進路のひとつとして思い浮かべられるように。その足元を、気兼ねなく履ける一足が支えます。