韓国式はこんなにも偉大だった。
汗蒸幕のゆ
宮城県仙台市泉区市名坂字南前67-1
hanjunmakunoyu.jp
料金:¥1,050
「汗蒸幕のゆ」、はんじゅんまくのゆと読む。「はんじゅんまく」と打つと一発で漢字変換されるから、一般常識なのかもしれない。
だが、不見識な我々は、こんなサウナがあることは知らなかった。
石が積み上がったドーム型のサウナは、韓国伝統の温熱療法のサウナをベースに日本式にアレンジしたものだ。
ゲルマニウムを内包するオンドル石が… という説明がHome Pageにもあるが、つまるところは、このドーム状に積まれた石が遠赤外線を発生させ、石が熱を反射して体を芯から温めてくれる。たしかに、流れる汗の量が尋常じゃない。いつものフィンランド式サウナに比べて、汗の出も早い。そしてこの施設のことばを借りれば、汗が“太い”。その後、水風呂、外気浴というおきまりのコースで、完全にととのう。
サウナーは知っている。深くととのうには、体の肌表面ではなく、体の芯から温まることが重要だということを。遠赤外線のスゴさは、理屈で理解よりも体感する方が100倍もわかる。
ちなみに、あまりに流れる汗の量がすごいので、毎夜閉店後に床のすのこをあげて掃除をしているそうだ。そんなのサウナ愛がなければできっこないだろう。それもそのはず、ここの社長は自ら韓国へサウナ視察に行き、数あるサウナのなかから汗蒸幕しかない、と覚悟を決めて、日本に持ってきたのだという。
さらにここには、もう2つ、サウナが用意されている。汗蒸幕と同じく韓国に古くから伝わる黄土サウナと、本場フィンランドを追求したロッキーサウナだ。説明すると長くなるので割愛させてもらうが、特徴をあげるとしたら前者は岩盤浴のように寝転んだまま、後者はマイナスイオンに包まれながら、爽快な発汗を感じることができる。個性に富む3種のサウナが体験できる「汗蒸幕のゆ」は、まさしくサウナのテーマパークだ。
ト マンナヨ(また会いましょう)、ハンジュンマク。我々のサ旅は続く。