[左] 牧野英明
ビームスクリエイティブ 事業開発部 兼 ビームス スポーツ 店舗スタッフ。長年ランニングを続け、スポーツとファッションを横断する活動にも携わる。ビームス スポーツの事業では、商品のバイイングサポートに携わる。
[中] 設楽 洋
ビームス 代表取締役社長。今年50周年を迎えた「ビームス」を長年引っ張ってきたリーダー。2027年4月に社長を退任予定。
[右] 吉川基希
ビームス メンズカジュアル レーベルディレクター。ビームス スポーツの事業では、商品やブランドのセレクト、プロダクト開発などを担当。
スポーツを通じて、コミュニティをつくる。
――〈ビームス スポーツ〉がスタートしたのは2021年。そこから約5年を経て、初の実店舗が誕生しました。なぜこのタイミングだったのでしょう?
設楽: 〈ビームス スポーツ〉を立ち上げたときから、いつか実店舗をつくりたいとは考えていました。そもそも〈ビームス スポーツ〉でやりたかったのは、スポーツを通じてコミュニティをつくること。共通の趣味を持つ人たちが集まって、いっしょに楽しめる。そのためのリアルな場所をつくりたいという思いがあって、ようやく実現しました。
――明治公園という場所を選んだ理由は?
設楽: ここにはスポーツをする人も、観る人も、いろんなジャンルのスポーツに関わる人が集まっています。すぐ横には国立競技場もありますし。一般的な商業施設のように、通行量だけを考えて決めた場所ではありません。もともとここにあるコミュニティを結びつける、ハブのような存在になりたいと思っています。
――「ビームス」はファッションだけでなく、音楽やアートなど、いろいろなカルチャーを横断してきました。そのなかで、いまスポーツを重要なテーマとして捉えているのはなぜでしょう?
設楽: 世の中全体がウェルネス志向になってきたことは大きいと思います。ただお洒落をするだけではなく、自分の身体や健康、趣味や仲間に意識が向いている。しかもAIやSNSなど、デジタルが進めば進むほど、逆に体温のあるリアルなつながりが求められるようになると思うんです。だから、いましかないなと。
――設楽さんご自身にとっても、スポーツは日常にあるものですか?
設楽: 昔はサーフィンをやっていましたし、いまはSUPやゴルフ。それから健康のために呼吸法や瞑想もしています。ファッションの世界は動きが早いので、チルする時間というか、自分を見つめ直す時間は必要ですね。
――「ビームス」は今年50周年を迎えました。これまでスポーツとは、どんな関係にあったのでしょう?
設楽: 「ビームス」は1976年のスタート当初から、マウンテンパーカを街で着たり、スポーツシューズをファッションとして履いたりしてきました。いまでこそ当たり前ですけど、スポーツ由来のものを日常に持ち込むことは、50年前からやってきたことなんです。そう考えると、〈ビームス スポーツ〉は突然始まったものではなく、その延長線上にあると思っています。