普通のスポーツショップにないものを。
――オープン時はランニング、トレイルランニング、バスケットボールを強化カテゴリーにしていますね。
吉川: まずランニングやトレイルランニングは、スポーツと日常を行き来しやすいカテゴリーだと思っています。実際に走るためのものだけど、普段着にも取り入れやすい。そこからスタートして、今後はほかのスポーツにも広げていきたいです。
――店内を見ると、いわゆる大型スポーツ専門店とはブランドの並びがまったく違います。どんな視点でブランドをセレクトしているのでしょう?
吉川: そこは「ビームス」が持っている海外のネットワークが活きています。日本初上陸となる〈ラッド ランニング(R.A.D RUNNING)〉も、ロンドンで知人に「日本にはまだ入っていない、ちょうどいいブランドがあるよ」と紹介してもらったことがきっかけでした。人と人のつながりからブランドと出会えるのは、「ビームス」の強みだと思います。
――海外で実際にカルチャーを見て、そこから持ち帰っているものもありますか?
牧野: あります。スポーツ専門店に普通に並んでいるものと同じことをやっても仕方がないので、「これで走れちゃうじゃん」「これで山に行けちゃうじゃん」くらいの感覚で選んでいるものもある。機能だけではなく、ファッションとして見たときに面白いものを揃えています。
――スポーツ古着を扱っているのも、この店の特徴ですね。
吉川: そこも「ビームス」らしい部分かなと。スポーツ専門店や競合と同じことをやっても勝てない。じゃあ、「ビームス」の強みは何かと考えたら、カルチャーだったり、ストーリーだったり、モノの背景を編集して提案すること。
――最新のパフォーマンスウエアの横に、90年代のスポーツTシャツが並んでいるのも象徴的です。
吉川: たとえば最新のランニングウエアを着るだけではなく、ヴィンテージのTシャツを一点混ぜて走るほうがかっこいいこともある。海外ではそういうランナーも増えています。スポーツの機能と古着のカルチャーをいっしょに提案できるのは、「ビームス」ならではだと思います。
牧野: スポーツの専門店とは違うし、単なるファッションショップでもない。そのあいだを自由に行き来できる場所にしたいですね。