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いま気になるのは、こんなEV。
EV will be NEW NORMAL! Vol.2

いま気になるのは、こんなEV。

日本でも2030年代なかばには、ガソリン車販売禁止の方向になるなんてニュースもあるし、世界的にも今後のEV化の流れは止まりそうにない。帝王の〈テスラ〉はもちろん、スタートアップ系企業も増えてきているし、大手ブランドもいよいよ本気でEVに取り組み始めた。今回は、怒涛のイキオイで進化を続ける気になるEV事情にフォーカス。クルマの概念、ちょっとだけ覆ります。

  • Text_Takashi Sakurai
  • Edit_Keisuke Kimura

Topic.1 スタートアップ企業Rivianが、気になりすぎる。

これまでの自動車業界だったら新規参入は至難の技。エンジン開発という大きな壁が立ちはだかっていたからだ。ところがEVの場合は、これが必要なくなった。ものすごく乱暴に言えば、大きなミニ四駆を作れば良いのだ。〈ソニー〉や〈Apple〉がEVを作り始めているというウワサもあるし、いまさまざまな新規自動車メーカーが生まれつつある。

アメリカのスタートアップ企業〈リヴィアン〉もそのひとつで、「ラグジュアリートラック」というコンセプトのもと、富裕層に向けたピックアップトラックとSUVを開発。2021年7月にはプレオーダー分を出荷予定とのこと。

〈フォード〉や〈Amazon〉などから約56億ドルという資金を集めることに成功しているし、〈Amazon〉の宅配便用ワゴンも〈リヴィアン〉が担当するという話も出ている。EV界の帝王である〈テスラ〉の対抗馬として、いま世界で注目されているメーカーなのだ。

RIVIANʼS EV CAR NO.1
パワフルなピックアップトラックR1T。

世界初となるEVピックアップトラック。4基のモーターを搭載していて、0-100km/hまでにかかる時間はわずか3秒。もちろんEV特有の高トルクを活かしたオフロード性能も高い。エンジンや排気管などがないことを活かした積載量の高さも魅力。中でも特徴的なのが車体後部のギアトンネルと呼ばれる収納スペース。車体を横に貫く形をしているので、スキーやゴルフバッグなどの長尺物もラクに飲み込む。

このギアトンネルには、ビルトインできる専用バーベキューコンロも装着可能で、ニョキッと引き出すだけで対面式キッチンの出来上がり。全長は5475mmで全幅は2015mm。気になる航続距離は640km以上あり、しかも約30分で半分程度の充電が完了するということなので、ガソリン車と比べても、むしろ優秀。今年7月からプレオーダー分が納車予定で、価格はバッテリー容量で変化するが、およそ700万円。

RIVIANʼS EV CAR NO.2
イケメン過ぎるSUV、R1S。

こちらの「R1S」は、3列シートの7人乗りSUV。全長は5040mmなので、上記のピックアップトラックよりも日本のクルマ事情には合いそうな1台。航続距離や加速性能などは「R1T」と同様で、プレオーダー分は今年の夏に納車予定。残念ながら今年の生産分はすでに完売。その期待値の高さが伺える。

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