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スニーカーフリークのリアルな靴選び。 Vol.9 野中 涼
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スニーカーフリークのリアルな靴選び。 Vol.9 野中 涼

最新のパフォーマンスシューズから、限定品にコラボレーション、はたまた忠実な復刻モデルもあればトップメゾンだって参戦し、拡大を続けるスニーカーマーケット。そんななかスニーカーに精通した人たちは今、どのような視点で、どのモデルを選び、実際に履いているのか? 業界屈指のスニーカーフリークたちのリアルな靴選びをリレー形式で紹介していきます。今回登場するのは、前回の神谷龍さんからの紹介で、「ミスターハリウッド」元ストアマネージャーの野中涼さん。最近特に気に入っている5足を挙げてもらい、それぞれを選んだ理由やお気に入りのポイントを聞いてみました。

05:NIKE_AIR MAX PLUS 見た目も履き心地もお気に入り。

ー 最後は〈ナイキ〉の「エア マックス プラス」。これを選んだポイントは?

野中:以前、ニューヨークのLQQK STUDIOのクルーが履いていて、めちゃくちゃかっこよくて。それに影響されて3年ほど前、ニューヨークに行ったときに「フットロッカー」で購入しました。コラボや別注ではなく、普通のインラインです。

ー 「エア マックス プラス」は「エア マックス」シリーズのなかではそれほど目立った存在ではないですよね。

野中:たしかにそうかもしれません。でも、一時期ニューヨークのイケてる連中がこぞって履いていた印象あって。個人的には見た目も履き心地も気に入っています。

海外では日本未発売品を血眼になって探す。

ー 野中さんのお気に入りをひと通り拝見すると、世の中の一般的なスニーカーマニアとは違った感性でスニーカーをセレクトしている印象を受けました。野中さんがスニーカーを選ぶ基準とは?

野中:ぼくは「人とかぶりたくない」という思いが人一倍強くて。スニーカーを選ぶ際もそれがひとつの基準になっています。

海外に行った際は日本で売られていないスニーカーを血眼になって探します。いまはコロナの影響で行けていませんが、年に2回、コレクションのためのニューヨーク出張が必ずあって、現地では最低でも1足はスニーカーを買うことを自分のなかでルールにしています。

ー あらゆるモノがグローバルし、スニーカーの流通もフラット化したいま、日本では買えないものを見つけるのは難しくないですか?

野中:たしかにそういった面はありますが、それでも海外でスニーカー屋を巡るのは楽しいです。意外な掘り出し物が見つかることもありますし。

ー 現在、スニーカーは何足くらい持っていますか?

野中:100足はあると思います。ぼくはスニーカーコレクターではありませんが、好きなものを買っているうちにどんどん増えていってしまって。

ー 大量のスニーカーをどうやって保管していますか?

野中:自宅の玄関から廊下まで、壁沿いに箱をずらっと積み重ねています。そろそろ置き切れなくなってきました(笑)。洋服は着なくなったら処分しますが、スニーカーって履かなくなっても捨てられないんですよね、不思議なことに。

ー お気に入りのスニーカーって捨てられないですよね。しかも、たとえ保管する場所がなくなったとしても、また新しいのが欲しくなってしまう。困ったものです。さて、話は尽きませんが、そろそろお友達を……。

野中:〈ストーンアイランド〉のMDを担当している杉浦祐次郎さんを紹介します。杉浦さんは以前カナダのスニーカーショップに勤めていた経験もあり、ユニークでマニアックなスニーカーを挙げてくれると思いますよ。

ー それは楽しみです。今日はありがとうございました!

PROFILE

野中 涼
ミスターハリウッド 元ストアマネージャー

1989年生まれ。学生時代から〈N.ハリウッド〉を愛好し、好きが高じて同ブランドの旗艦店「ミスターハリウッド」のスタッフに。2021年に退職し、現在は「セリーヌ 表参道」に勤務。www.instagram.com/jeeesus1989/

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