どんな天候にも打ち勝つ、ヴァンズのハイテクすぎるシューズ。

〈ヴァンズ（VANS）〉といえばローテクです。どのシューズにも余計な飾り気はなく、機能も盛り込まないのが常。それが〈ヴァンズ〉最大の魅力だし、スケーターから愛される理由です。しかし、そのイメージを覆すのが「MTE」シリーズ。防水性があって、暖かく、グリップも効く超ハイテク仕様。これが結構、評判なのです。今回は東京と北海道でスナップを敢行。街とフィールド、北と南、まったく生活環境が異なる10人に、その履き心地を聞きました。

Photo_Shingo Goya

Text_Keisuke Kimura

Edit_Soma Takeda

北海道編

Sample.1　新明／ファッションディレクター

PROFILE

新明

ファッションディレクター

1980年、岩手県出身。2005年に北海道へ移住し、現在は北海道当麻町にあるショップ「MOONLOID」のディレクターを務める。同店が運営する〈NANGA〉当麻店が10月中旬にオープン。
Instagram：@moonloid_、@nanga_tohma

ーこれまで、〈ヴァンズ〉は履かれてきましたか？

入りはチェッカーフラッグの「スリッポン」でした。当時は高校生で、ひとと被るのをすごい嫌っていたんですけど、そのモデルは誰も持っていなかったんです。それから上京したときに「ハーフキャブ」に出合って。太いパンツにもバッチリだし、あのミドルカットの丈感が絶妙でよく履いてましたね。

ー今回着用してもらったモデルの履き心地はどうですか？

〈ヴァンズ〉の冬モデルって、ライナーがムートンになっている「スリッポン」とか「スケートハイ」はあったんですけど、ソールは普通なので冬の北海道では履けないっていうのがネックで。ただこれは雪道を歩くことを考えてソールに溝があったりとか、シンサレートが使われていたり、足入れする時に冷たさを感じないように中にフリースのような素材が使われていたり、色々気が使われていますよね。

ーデザインの印象はどうですか？

ガチなアウトドアシューズぽくないんで、合わせるボトムスを選ばないのかなと。ウィンターブーツの機能を持ちながらも、日常履きとしてもちょうどいいと思います。