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Retreat for tomorrow. Vol.1 サブスク型セカンドホームがもたらすもの。
MONTHLY JOURNAL Jan. 2022

Retreat for tomorrow. Vol.1
サブスク型セカンドホームがもたらすもの。

まだ収まる気配がないコロナの猛威をきっかけに、これからどこで、どう生きるのかを切実に考えるようになった人も少なくないはず。その一つの形として、ローカルへ移住する人やセカンドホーム(別荘)を買う人が増えているそうです。日常から離れ、自分の心とカラダと向き合うという意の「リトリート」が注目されているのもその流れでしょう。現実問題として別荘を買うのはなかなかハードルが高いわけですが、その障壁を下げてくれる新サービスが登場しました。“Live with nature. / 自然と共に生きる。“を標榜する新サービス〈SANU 2nd Home〉とは何か。今の時代に合ったこの新しいセカンドホームがもたらす、リトリート体験を振り返ります。

  • Photo_Yuta Okuyama
  • Text_Shinri Kobayashi
  • Edit_Ryo Komuta

SANU 2nd Home

自然の中にもう一つの家を持つ、セカンドホーム・サブスクリプションサービス。月額5.5万円(税込)の会員登録制で2021年秋にローンチしたばかり。自然豊かな場所に立地する環境に配慮したサーキュラー型建築である「SANU CABIN」や、テクノロジーを用いたシームレスな滞在体験を通して、人々が身近な自然の中に繰り返し通う生活様式を提案する。白樺湖1stと八ヶ岳1stは現在利用可能で、2022年3月には山中湖1st、春には北軽井沢1st、河口湖1st、八ヶ岳2nd、白樺湖2ndと各地に続々とオープン予定。現在、会員枠満席のため、先着順で会員になれるウェイティング登録を受付中。
2ndhome.sa-nu.com/

別荘を買うか・買わないか、ではなく。

ホラー映画であれば、マスクをかぶった殺人鬼が現れてイチャイチャしているカップルを殺してしまうような?自然豊かな場所に〈サヌ セカンドホーム(以下、サヌ)〉はあります。

〈サヌ〉の印象的なフォルムの建築物は、標榜する「Live with nature. / 自然と共に生きる。」という言葉通り、八ヶ岳や白樺湖といった自然が楽しめる場所に建っています。月額5.5万円(税込)の〈サヌ〉の会員になれば、そのセカンドホームは使い放題というわけ。

ある取材で聞いた話では、軽井沢の別荘はオーナー自らが宿泊しているのは、年間20〜40日くらいなんだとか。そんな話を聞けば、セカンドホームや別荘は選ばれた人たちの特権のように聞こえますが、〈サヌ〉は新しいやり方とイメージで今の時代に合ったセカンドホームを提供します。別荘を所有して一人で抱え込むのではなく、みんなでシェアすることでセカンドホームを各地に持つことができるのです。

旧来のように別荘を買うには、大きな資金が必要だし、いざ入手してもメンテナンス代だってばかになりません。掃除などお手入れも、外注しない限りは自分です。でも、〈サヌ〉はそういった問題や煩わしさをスリム化して、セカンドホームをカジュアルにしたと言えるでしょう。

では、実際のところどんな施設なのか。東京暮らしから一時離れて、自然の中でゆったりと過ごすために、今回は白樺湖にある〈サヌ〉を目指しました。

INFORMATION

SANU 2nd Home

2ndhome.sa-nu.com/

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