Key Item 01_DENIM JACKET ユルく大きくリラックスが、いまのジージャンの気分。

〈シテン〉デニムジャケット ¥19,990(ユナイテッドアローズ カスタマーサービスデスク)、〈チャンピオン × ビューティ&ユース〉スウェットTシャツ ¥8,800、キャップ ¥4,950( ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 丸の内店)、〈サイベーシックス〉スウェットパンツ ¥28,600(マスターピースショールーム)、〈エル・エル・ビーン〉シューズ ¥13,200(エル・エル・ビーンカスタマーサービスセンター)、〈ダイワ ピア39〉ウエストポーチ ¥6,050(グローブライド)、〈シュロン〉アイウェア ¥20,900(クライン アイウェア)
5ポケットジーンズとともに誕生し、当初は炭鉱夫やカウボーイのワークウェアとして使用されてきたデニムジャケット。丈夫で長持ち、しかもトップアウターとしてだけでなくミドルレイヤーとしても活躍する万能選手です。そのため1950年代後半から1960年代にかけてワークウェアとしてだけでなく、ファッションピースとして親しまれるようになったのはご存知かと。また、日本においては80年代後半から90年代に巻き起こったハードアメカジや渋カジの流行では男らしくタフなアウターとして人気を博したのも、当時を知る世代には懐かしいところです。

90年代のデニムジャケットの着こなしは、身体にフィットしたタイトなサイジングが信条ですが、ゆったりしたシルエットで着こなすのが令和のスタイリング。風合いあるユーズド加工が施されつつ随所に男らしいディテールが込められたアイテムにつき、カーディガンの感覚でサラリと羽織り、ペールトーンの色使いやリラックスしたスウェットパンツで武骨さを和らげるのがポイント。アメカジならではの強い部分を色と素材で中和することで、逆にデニムジャケットの存在感が際立つのです。

ヴィンテージ市場でもTバック(リーバイスの506XX及び507XXのサイズ46以上で背中の中央に切り返しがあるもの)に人気が集まっているように、肩が落ちているぐらい大き目なシルエットのアイテムがデニムジャケットの狙い目。そしてモノの形ひとつひとつに意味と理由が込められているのがアメカジの魅力だから、ヴィンテージのディテールを踏まえた上でアップグレードされたアイテムを選びたいところ。インディゴの色味もワンウォッシュな濃紺よりも、少しアタリが出るぐらい落ち感のあるほうがハードになリ過ぎずに着こなせるはず。

CITEN
DENIM JACKET
本誌連載でもお馴染みなデニム界の権威、ベルベルジンの藤原裕氏と共同開発したデニムジャケット。生地はオーガニックコットンを用いた国産デニムを使用。両胸ポケットの2ndタイプでフラップ無し、しかも背中はTバック仕様というマニアックなディテールを1着に落とし込んでいます。1万9,990円(ユナイテッドアローズ カスタマーサービスデスク)