採れたての野菜は瑞々しいのはもちろん、イキイキもしている。
さて、野菜の収穫と苗植えが終わったら、待ちに待ったお昼ご飯の時間。この日は「カングーファーム」で採れた野菜を使用したスパイスカレーが用意されていました。

今回のカレーは東京・押上にある「スパイスカフェ」の店主である伊藤一城さんが監修。会場に戻るとスパイスのいい香りが漂っていました。世界中を旅しながら各国の料理に触れ、中でもスパイスの魔力に魅せられた伊藤さん。どんな味がするのか、期待で心が踊りだしてきました。



今回のメニューは、豆とナスを使った南インドを代表するサンバル、カボチャとレンズ豆のスリランカ風カレー、スパイスオイルに漬けたナスのインド風ピクルス、にんにくと玉ねぎが入ったスリランカ風春菊炒め、クミンとバターで炒めたほうれん草、塩とレモンとパクチーで味付けをしたサラダ。ひとつのプレートの中にたくさんの野菜が入った栄養満点のカレーです。
「今日は野菜を中心にカレーのメニューを考えました。いろんな野菜もスパイスで調理することで、味がすごく広がるんです」
伊藤さんのその言葉通り、カレーを一口食べると、普段食べている野菜とはちょっとちがう、新しい発見があるのです。たとえばカボチャが持つ甘みは、スパイスや豆と一緒に煮込まれることで、よりクリーミーで柔らかな甘みに変化していたし、ナスはスパイスオイルに漬けられることで旨味がグンと引き立っていました。まるで魔法をかけられたように美味しく変化した野菜の味にスプーンが進む進む。大盛りで頼んだはずのカレーもあっという間に完食してしまったほどです。


今回の収穫祭に参加した人たちも、どうやら同じ感想を持った様子。大人も子供もあっという間にカレーをたいらげ、中にはおかわりを希望する人もいたほどです。


おいしいカレーによって心もお腹も幸せで満たされた頃、向こうのほうで炭がパチパチ燃える音と、いい香りが漂ってきます。伊藤さんがもう一品、野菜に魔法をかけている模様です。
「こちらはターメリックと塩とごま油で和えたピーマンを炭火で焼いて香りをつけています」
いい色に焼けたピーマン。口の中に入れると、ピーマン特有の苦味が旨味へと変わっているのがはっきりとわかります。
「やっぱり採れたての野菜っていうのは瑞々しさはもちろんですけど、イキイキもしているんです。そうゆう野菜はやっぱり美味しいに決まってますよね」
たくさん用意されていたピーマンもあっという間になくなり、幸福に満たされたままこの日用意されたプログラムがすべて完了となりました。

朝からスタートした「カングーファーム収穫祭」。楽しい時間はあっという間に過ぎてゆくものです。小さな子供から大人まで一緒になって農業体験をおこない、食についてや、自身のライフスタイルについて思いを馳せた1日。
そうしたいい経験や、思考のきっかけを生むのに、クルマというツールが一役買ってくれます。“経験増幅型”と冒頭で小川社長が話していたように、「カングー」はライフスタイルを拡張してくれる魅力的なクルマです。農業に限らず思い思いの使い方をして、自分にフィットした生活様式を探してみるのもおもしろいかもしれません。
〈ルノー〉は今後も「カングーファーム」を通じて、さまざまなライフスタイルの在り方を発信していく予定とのこと。その動向に今後も注目していきましょう。