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焚き火道具について語るときに焚き火マイスターの語ること。
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焚き火道具について語るときに焚き火マイスターの語ること。

焚き火マイスターこと猪野正哉さんが、自身2冊目となる著書「焚き火と道具」を上梓。火を焚くというシンプルな行為において、道具の果たす役割とは? また、コロナ禍以降、キャンプブーム冷めやらないなか、焚き火カルチャーはいまどうなっているのか? 猪野さんとは旧知の仲であり焚き火好きでもあるライターの榎本一生が、焚き火を囲みつつ、焚き火道具にまつわるあれこれについて話を聞いてみました。

焚き火では「失敗」を楽しもう。

ー 猪野さんにとって、焚き火道具選びの哲学を言葉にすると?

猪野:なんだろう……難しいな(笑)。たとえ世の中的には不人気なモノでも、「自分はこれが好き」と言えるモノなら、それでいいんじゃないですか。みんながみんな同じ道具を持っている必要はないと思います。

キャンプや登山をはじめとするアウトドアの世界って、「こうあるべき」みたいな「べき論」が多すぎる気がしていて。モノにこだわるのはいいことだと思うけれど、あまりにも正解を求めすぎるのはどうかなと。焚き火の道具選びに限らず、失敗を恐れてはいけないと思う。失敗から学べることはたくさんありますから。

ー 猪野さん自身も失敗をたくさん経験してきたからこそいまがある?

猪野:いまでもたくさん失敗しますよ。というか、ぼくの場合、人生そのものが失敗の連続だから(笑)。

焚き火には正解がないし、失敗さえもいい思い出になることが魅力のひとつ。みなさんも焚き火を楽しむときは、どんどん失敗しましょう。そのためには、失敗しても笑って済ませてくれる仲間といっしょに行くこと。焚き火を楽しむコツは、それに尽きますね。

「焚き火と道具」「焚き火の本」(ともに猪野正哉著・山と渓谷社)各¥1,980

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