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加藤忠幸がブランドストーンを履いて、綴る。
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加藤忠幸がブランドストーンを履いて、綴る。

地元である鎌倉で農業を営みながら、ファッション界きっての仕掛け人としてものづくりを続ける「ビームス」加藤忠幸さん。あらゆるフィールドを行き来する彼の足元を支えるのが、150年以上の歴史を誇るオーストラリア生まれの〈ブランドストーン〉です。加藤さんの代名詞であるリーガルパッドのメモを交えて、農家とディレクターを兼業する日々と、そこに寄り添う〈ブランドストーン〉の魅力に迫ります。

  • Photo_Kei Fujiwara
  • Text_Keisuke Kimura
  • Edit_Yuka Koga

畑仕事とビームス仕事。

PROFILE

加藤忠幸
ビームス バイヤー / SSZディレクター / 加藤農園 4代目オーナー

1973年生まれ。鎌倉出身。1996年に「ビームス」へと入社し、販売員スタッフ兼アシスタントバイヤーを経てサーフ&スケート部門のバイヤーに。そのほか 〈SSZ〉、〈ブローシャー(BROCHURE)〉両ブランドのディレクターも務めている。一方「加藤農園」の4代目として、日々野菜づくりに勤しんでいる。趣味はリサイクルショップ巡り。
@katoyasai@brochure_official

「ビームス」のスケジュールを最優先にしながら、空いた時間に「加藤農園」の4代目として畑作業や野菜の販売を行う加藤さん。なかでも市場の日は、収穫した野菜を販売するために、早朝からバリバリ肉体労働をして、昼過ぎに「ビームス」へと出社していて、特にたいへん。この日は、加藤さんのホームタウンである鎌倉で落ち合った。「案外、市場と家を行き来するだけだから、この辺は来ないんだよね。歩くのは結構久しぶりかもしれない。子供の頃はこの辺の塾に通っていたから、よく来ていたんだけどね」

この日の加藤さんのスタイルは、農林水産省×「ビームス ジャパン」のパンツに〈ブローシャー〉のシャツ、そして足元は〈ブランドストーン〉。鎌倉の歴史ある街並みには、同じく150年以上続く〈ブランドストーン〉がよく映える。〈ブランドストーン〉といえばサイドゴアブーツだけど、加藤さんはある理由で、履くことを敬遠していた。

「高校のときに付き合ってた子がサイドゴアのブーツを履いてたから、サイドゴアって女の子が履くブーツだろって思いがあったんだよね(笑)。でも、今回実際に履かせてもらって、かっけーなって素直に思いましたよ。畑でも街でも違和感がないしね。ちなみに『ビームス』でも、超売れてるみたいっすよ」

加藤さんを語る上で〈SSZ〉は欠かせないし、その展示会で配られるZINEもまた、加藤さんの代名詞。今回はそれを模して、ところどころにリーガルパッドに思いの丈を綴ってもらっているのだけど、その発端は大学時代まで遡る。

「いまでも、コラボしたい相手の方に、まずは手紙を書いてるんです。もちろん手書きでね。もっと遡ると、高校は美術部だったんだけど、ラグビーは全国に行くほどの強豪校。そんな高校を卒業して、大学でラグビー部に入部したもんだから、周りも俺のことを超うまいやつと思うじゃない。でもあるとき、お前下手じゃんってなって、クビになりそうになったんです。そのときも作文を書いたっすね。なんとか入部させてくれっつってね。やっぱりそういうの、伝わるんだよね(笑)。それがいまのZINEづくりにつながってると思う」

Q1.加藤さんにとって、畑仕事とビームス仕事はまったく違うものでしょうか? それとも、通じるものがあるのでしょうか?

INFORMATION

ブランドストーン

blundstone.jp

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