野尻湖に人が集まるのには理由があるのかもしれない。
北信エリアと言われる長野県北部に位置する野尻湖。標高は654mで、旧石器時代から縄文時代初期頃の人たちの集落があった土地です。日本全国に点在する縄文集落はおおむね標高の高いところで確認されますが、それは縄文時代が今よりも気温が高かったかららしいのです。近年、長野をはじめとした冷涼な気候や標高の高い土地に移住者が増えているのは、地球温暖化の影響もあるのでしょう。縄文の叡智に再び学ぶターンにきているのかもしれません。


「とにかく景色のいい物件を探していました。最高のロケーションのなかでやりたいっていうのが何よりも大切にしていたことかもしれません。この辺は長野の人からしたら自然豊かだけど、雪深い田舎。でもなぜかこの場所に惹かれて、日本各地や海外からも面白い人が集まり出しているんです。作り手、料理人、スキーヤーなどなど。面白い人たちの点が少しずつ増えてきている感じがします」