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ディレクター・吉川基希と共に編む、BEAMSの解体新書。 第7章「在原みゆ紀と確かめる、女性でも着やすいメンズウェア」
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ディレクター・吉川基希と共に編む、BEAMSの解体新書。 第7章「在原みゆ紀と確かめる、女性でも着やすいメンズウェア」

いま再び盛り上がりを見せる2000年代のファッション。今季の「ビームス(BEAMS)」も「Y2K」をテーマに、90年代を経て生まれた2000年代のカルチャーに焦点を当てたものづくりがされています。そうして誕生したウェアの数々には、どんなビハインドストーリーがあるのか? メンズカジュアル部門のディレクター、吉川基希さんとともに、今季のオリジナルアイテムの攻略法を探ります。
今回はメンズのカジュアルウェアを上手に着こなすモデルの在原みゆ紀さんがゲスト。古着が大好きだと語る彼女の視点を交えながら、「ビームス」のオリジナルアイテムについてとことん語ってもらいました。

  • Photo_Ryunosuke Kanaya
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Yuri Sudo

とりあえず「ビームス」に行けば間違いない。

ー今回は在原みゆ紀さんがゲストということで、おふたりの接点から教えてください。

吉川:ぼくはもともと勝手に知っているというか、雑誌とかいろんなメディアで拝見していて。

在原:うれしいです。ありがとうございます!

吉川:先輩に教えてもらったのがきっかけでした。「知ってる? 」と聞かれたときに、「知らないです」と答えたら「遅れてる」とお叱りを受けて(笑)。メンズの服をよく着られていて、めちゃくちゃ似合ってるんですよね。

在原:いやぁ、ありがたいです。

吉川:この前「ビームス」でイベントをおこなったときにご挨拶させていただいて、ようやくお会いすることができました。

ー在原さんはよく「ビームス」に行かれるんですか?

在原:お買い物をしに行くというよりは、メンズのバイヤーチームの方々とよく一緒に遊ばせてもらっていて。私のことをあまり知らないひとに「在原さんって、『ビームス』のバイヤーなんですか?」と聞かれるほどなんです(笑)

ーなるほど(笑)。在原さんから見て、「ビームス」はどんな印象がありますか?

在原:もう、迷ったら「ビームス」に行けばいいっていう安心感のあるお店ですよね。海外の方が日本に来て、なにかホットな服が欲しいってなったら、とりあえず「ビームス」に行けば間違いないっていう。日本国内でも知らない人はいないですよね。私は地元が千葉で木更津のアウトレットが近いんですけど、「ビームス」だけいつも混んでますから。

吉川:パーフェクトな答え、ありがとうございます!

在原:行けばとりあえずなにか欲しいものが見つかるっていう。その安心感は半端ないです。

ーおしゃれの入り口としてはもちろん、ファッションのプロたちからも支持を得ているお店もなかなかないと思います。

吉川:ぼくらはメンズカジュアルで、いちばん幅広いレーベルなんですよ。仰られたように、入門からコアなところまで守備範囲が広いので。

ー吉川さんは在原さんのファッションをどうご覧になられてますか?

吉川:本当にメンズウェアを着こなすのが上手だなと。本当にお手本のような着こなしで、すごく自然体なんですよね。それがめちゃくちゃ刺さりますね。

在原:小さな頃からピタっとした服がどうしても苦手で、ずっとメンズの服を着ているんです。家のクローゼットにある服は、本当に9割以上がメンズですね。

吉川:なるほど。だから自然なんですね。すごく経験値の高い着こなしだなって思ってたんです。

ーお父さんの影響もあるんですよね?

在原:父が服好きで、いい服をいろいろ持ってて。それを借りて着てたんですよ。それでメンズの服も着れるなって思ったのがきっかけですね。

吉川:Tシャツもいっぱい持っているんですよね。

在原:めちゃくちゃ持ってます。最近は古着よりも新品を着ることのほうが多いんですけど、それでも好きだから見つけるとすぐに買っちゃいますね。

吉川:ちなみにお父さんのサイズ感はどれくらいですか?

在原:スポーツ選手だったので、めちゃくちゃでかいですよ。基本的にメンズのLかXLですね。

ースタイリングを拝見していると、サイジングがすごくいいですよね。服を選ぶときに、どういうサイズ感を意識してますか?

在原:大きければいいというわけではないと思ってて。一回着て、腕の長さと着丈が自分にぴったり合うものを選んでますね。

ーそうしたアイテムを古着で見つけるのは簡単ではないですよね。

在原:メーカーによってサイズ感がちがったり、さらには年代でも変わったりするから大変ですね。だけど最近売られているメンズ服は、新品の場合、女性でも着られるサイズ感も増えてきましたよね。

吉川:ぼくらもスタイリングの撮影をするときに、女性のモデルを起用してメンズのウェアを着てもらっていますね。ジェンダーレスとか、ユニセックスをめちゃくちゃ推しているわけではないんですけど、女性が着てもかっこよくスタイリングできるっていうところを表現したくて。

在原:今回、私も着させてもらいましたけど、すごくサイズ感がよかったです。

吉川:サイズ感を女性に合わせているわけではないんですけど、きちんとバランスは考えていて。オーバーサイズが流行っているからといって全部を大きくするのではなくて、身幅は広いけど袖丈はきちんと手首で収まるようにしたり、アームホールもアイテムによって程よい太さにしたりして調整しています。そういう部分が女性でも着やすいサイズ感につながるのかもしれませんね。

INFORMATION

BEAMS 23SS COLLECTION

公式サイト
Instagram:@beams_official @beams_mens_casual

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