メガネと俳優と立ち食いそば。
“鈴木” は日本で二番目に多い名字らしい、近年集計されたデータによれば。その数およそ180万人弱。そのなかで、コウスケという名前を持つひとはどれくらいいるだろうか。しかも、都内在住で、俳優で、男性で、しかもメガネを嗜んでる、となればフイナム調べではこのふたりしかいません。



「スズキコウスケ」さんが来たのは、池袋から西部池袋線で一駅の椎名町にある立ち食いそば・うどん「南天」。要するに、メガネと俳優と立ち食いそば。なんだか妙にしっくりくる組み合わせではあります。
オーダーしたのは、浩介(40代)さんが「肉そばダブル(550円)」、康介(20代)さんは「肉そば(500円)」。てんこ盛りの肉を箸でかき分けてたどり着いたそばを、口へと運ぶないなや一気に吸い上げていくふたり。寒々しい空気のなかで湯気が立ち上るそばは、いかにもうまそうに見えます。



ふたりのメガネはどちらもフルメタルのフレーム。ちがいは、浩介さんはダブルブリッジで丸いレンズ、一方、康介さんはシングルブリッジでレンズがオクタゴン型。個性的なダブルブリッジでも浩介さんは難なく着こなしたのは、メガネを長きにわたって着用してきた年の功でしょうか。



合わせた服は、白と黒と対照的で、まるでふたりのキャラクターを表しているかのよう。スマートな印象のフルメタルのメガネを掛けた康介さんは、ブリティッシュなジャケットとスウェットをオールホワイトでまとめたので、清潔感あふれるモダンクラシックな装いに。
一方、浩介さんは遊び心のあるメガネにつられて、大人の色気が滲み出る艶のある服装がよく似合います。立ち食いそばを食べるにも、こんなちゃんとした服で来る。令和の粋はこういうことなのかもしれません。


写真左:FN-0648 col.2 ¥36,300
写真右:FN-0747 col.8 ¥35,200